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東日本大震災から今年で12年

2023-09-22 00:14:33 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道 Ⅱ

 原ノ町行きの普通電車が広野駅に停まると、津波の被害を受けた駅の東側に、新しいテナントビルとホテルが見えます。


 駅西側の高台には、新しい県立中高一貫校が2019年に開校しています。


 2011年の大震災からの復興は確実に進んでいるようです。

 

 
 広野駅から数分程も進むと、右手に高圧線が見えてきました。


 私はこれが東海原子力発電所かと思ったのですが、一般的な広野発電所という火力発電所だそうです。

 

 
 程なく電車は J ヴィレッジという駅に停車しました。


 初めて目にする駅名ですが、この駅に隣接する、日本初のサッカー向けナショナルトレーニングセンターの利便性向上を目指し、2019年4月に開設されたそうです。

 

 
 J ヴィレッジ駅を出て、田んぼが広がる光景を眺めていると、電車は木戸という駅に停まりましたが、

 

 
 その駅の横にお城のようなものが見えました。


 座っている席から遠く、かろうじてシャッターを押しました。

 

 検索すると、以下のページがヒットしました。


 JR木戸駅上りホームにお城のオブジェがあるのをご存じですか?

 【こころ、つなぐ、ならは (ameblo.jp)】


 昭和42年に当時の木戸駅長が建立したものだそうです。


 駅長という仕事に私利私欲なく働き、「郷土の為になることを」と汗を流した駅長さんにエールを送りたい。

 


 電車が木戸駅を出ると木戸川を渡りました。


 河原は濃い緑の草で覆われ、瀬を流れる水が細波を輝かせます。


 兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川・・・


 の歌詞を思い出しました。

 

 この作詞者の高野辰之の故郷は長野県中野市ですが、私が子供の頃は、日本中の何処へ行っても目にした光景です。

 


 
 電車はその先で竜田駅に停車しました。


 竜田駅は福島県楢葉町役場に最も近い駅です。

 

 この辺りの人々は、2011年の大震災後に4年間も全町避難を余儀なくされました。


 現在の駅舎は2020年12月に共用が開始されたそうです。

 


 次の富岡駅は津波によって駅舎が流失し、福島第一原発の事故で2017年10月に運行が再開されるまで、鉄道駅としての機能を失いました。


 そして現在も、富岡駅の海側は更地状態です。

 

 
 しかし、電車が動き始めると、駅東口の空き地に、何か耕作地のようなものが見えました。


 この場所をグーグルマップで確認すると、「とみおかワインドメーヌ駅東圃場」と記されています。


 「とみおかワインドメーヌ」は原発事故で被災した富岡町で、ワインを核とした新しいまちつくりを目指す人達の取り組みです。


 とみおかワイン葡萄栽培クラブは、苗植え、除草作業などへのボランティア、企業CSR活動を募集しているそうです

 

 

 

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