店長「現在のドライバーヘッドの殆どが
ネック調整式~カチャカチャの付いたドライバーです。
先日も書きましたが、
調整式が発売された経緯は…
実は ユーザーの為、では無くて
販売側の『かなり革新的な』コストカット案 だったんですね。」
質問「!!!!!
それは どこがコストカットになるんですか❓」
店長「日本には 大手販売店だけで1000軒位
ゴルフショップがあるんですが、
メーカーがドライバーとかを新発売すると
それを打って(売って)貰うための 試打クラブが必要になります。
例えば ですけれど
ドライバーで 9°/10.5°/12°の3種類のロフトがあり
シャフトの硬さに S.SR.R と3種類あると
9°のドライバーにR、12°のドライバーにS、
を除外するとしても 7本の試打クラブが必要になります。
7個のヘッドと7本のシャフトです。
ところが カチャカチャ付のドライバーは
その場でヘッドとシャフトを取り外せますから
この 3×3 のバリエーションを
3個のヘッドと3本のシャフトで済ませられます。
販売店さんとの販売契約によって異なりますけれど
無償提供や貸出であるのなら 半分以下に
コストが削減出来ます。
店舗数が数百店ある訳ですからね。
始まりの時点では ソコが最大のポイントだったのです。」
質問「うわ~~~。」
店長「普及当初は ネック廻りの不備、破損…、
また 安全の為にも ネック廻りに重さが集中するコト
によって 飛ばない など 不評続きだったんですが、
メーカーの努力による ヘッドの低重心化策 と
思いがけない組み合わせによって
現在、ドライバーヘッドの主流になっています。」
質問「思いがけない組み合わせとは❓」
店長「現在のドライバーというか、ウッドシャフトは
20年前のソレに比べ かなり柔らかくなり、
振動数で言うと20~30cpm、
20年前の レディースの硬さ相当が
現在の ごく普通の SR の硬さになっています。
昔より ドライバーが飛ぶようになった は
ヘッドの低重心化 と シャフトの硬さ下がり
が 主要因です。
そして その柔らかくなったシャフトの話し
なのですが、
カチャカチャ付きのヘッドは
その調整シロ を取る必要があるので
どうしても ネックが長くなり、
その結果、シャフト自体は短くなっている のです。」