殆んどの人が どう動かすか に着目しがち…
どう振るのか どう動くのか
ばかり 気にしているし
動画何かを見るのでも どう動かしているか
ばかり注意して見ているけれど
重要なのは どう? じゃなく いつ? だ!
スウィング、というかクラブ扱いをややこしくしているのは
当たり前だけれど 立体的な動作であること と昔書いた。
体の向きと それに伴う体の傾き
というのが有るから いつ 動くかによって
どう動くかも変わってきてしまう
例えば このクラブ扱いなんかも
この 低速で見ると クラブを持った腕回り
特に 肘の動きからクラブを動かしていることが確認、
出来るけれど これを普通の速度で見れば
どう見ても 体や脚のリードでクラブを動かしているように
見える筈。
このタイミングでクラブを肘で左に移動させれば
体の傾きが有るから →左 の動きが同時に
斜め下(左方向)になるし このタイミングでなら
クラブが一番 重力的に短くなっているから
動かすのも 一番負担の少なく 手早く出来る。
右から左 そして上から下 という二つの動きが
いっぺんに ひとつの動作として出来るし
重力の援助も受けながら 一番容易に出来る
しかし これよりも ワンタイミング遅くなれば
体の左右も平行になってしまうし
クラブも段々と長く 重い姿勢/状態になってしまう
そこで動かせば クラブはバックフェースの方から
地面に落ちようとするし シャフトも右に倒れるだろう
クラブも最大に重くなるから 必然的に
左サイドが上がり 右サイドが落ちてしまう…
そうなれば 力まなければならなくなってしまうし
クラブを左に向かって 上げながら
インパクトに向かわなければならない
右から左 の動きに
クラブの捻じり戻し の動きも別に伴い
そして 下から上に振らなければならない
少なくとも 悪い意味で干渉し合う三つの動作を
この短い わずか0.2秒とかの間にしなければならなくなる
自分の頭や体も含め 重いモノが右の軸足から
動かせなくなってしまうので
シフトを伴う体の回転も正しく行えない
この二つの違いは 同じ動作を
いつ 行うか/行い始めるか
それだけの違いだったりするのだ
だから クラブ扱いを改善するのに
動きだけ変えて リズムを変えない というのは
まったくもって 非現実的な話で
スウィングの中の動作をどう変えるかではなく
動きの手順を変えると言うか
リズムを変える というか 結果、リズムが変わる のが
スウィング改造だったりするのだ
右に曲がる~右回転が入る コト を
総称して『スライス』と呼んでいます。
右回転がボールに入るメカニズムは
ヘッドの移動してきた軌道に対し
ライ角度等も含め立体的に
フェース面が右を向いている時、発生します。
スライスの飛ぶ方向として 大別して二種類あります。
❶アドレスの向きに対し真っ直ぐ、
もしくは右に出て 右に曲がる
❷アドレスの向きに対し、左に出て、右に曲がる
なかなか評価が難しい所ではありますが、
❶の方が 現時点ではOBなどで苦労していますが
修繕は簡単です。
逆に❷の方が 現時点で実践的であるので
修繕の必要性が薄いのもありますが、
軌道そのものが左に飛ぶ軌道になっており
それに対し、フェースを閉じる作業が強く
入っています。
一般的には ❶から始まり、訓練を経て
❷に行き着いています。
フェースの閉じ・ヘッドの回転・ローテーションは
すればするほど 基準になる軌道が左向きになり易く
それに応じた 立体的なフェース面の向きを
かなり練習して習得しているのでしょう。
もう一つ スライスの飛び出る上下の方向というのがあります。
①やや低めに飛び出て スピンが多く入り右に曲がる
②に比べると曲がる量が大きく、弾道も速め。
②高めに飛び出て、スピンが緩やかに入り右に曲がる
①に比べると曲がりが少なく、弾道も遅め。
コチラはヘッドの入ってくる上下の角度に対しての
ロフト姿勢の作り方 が関係してきます。
①は上から入れられていますが、それに対しロフトが開いて
フェースが開いています。➡スライスの初歩段階と言えます。
②は煽り打ちが入っています。
当たった時に飛距離は①の方が飛ぶんですが、
②の方が曲がりが少なく、飛びませんが使える球筋…。
修正の必要性に迫られないので治しにくいパターンです。
例外もない訳ではありませんが、
方向の❶ 右に出て右に曲がる は
角度の① 低めに出てスピンが多く入り曲がる
のパターンが大半で
方向の❷ 左に出て左に曲がる は
角度の② 高めに出て大きく曲がらない(←飛ばない)
☞飛ばないから痛手を負わない…のですが…
年齢とともに飛ばなくなってくる
体力が落ちてきた時に
❶①のパターンは飛距離回復の余地がかなりありますが、
❷②のパターンはスイングを大幅に改善しないと
かなり苦しくなります。
❷②のゴルファーは アプローチなど寄せによって
ゴルフを構築している場合が多く、
しゃくって・あおって クラブだけを振っても 上手く打てる
アプローチを修練によって身に着けているので
そこから脱するのは難しい…ケースが多いでしょう。
また ❷②のゴルファーの多くは
軽いヘッド・硬いシャフトを好んで使う傾向にあるので
体力で補えなくなった時、助けて貰う手段が少なくなります。
出来れば 早いうちに自分のクラブの扱い
スイングを見つめ、将来の為にプランを立てておきましょう。
と言うのに苦しんでいる と思う。
スウィングをこのアングルから見た場合
平面上 ヘッドは少し歪んだ楕円というか
たまご型のような「円弧を描く」
それは その通りだと思う
しかし そのエンジンは
前傾姿勢が維持されていると言う条件の元で
体、上半身、骨盤から上の向きが変わる
というコトである。
補足しておきますが
お腹を前、背中を後ろ
秀二を前、お尻を後ろ とした上で
前傾姿勢と言うのは 大腿部(大腿骨)と
骨盤に角度差があるコトを指す。
そして、それが 体の向きを変えるに伴い
移動する軸足を基準にしている というコト
ヘッドがその円弧を描く と言うイメージの元で
腕や手首などの手先で その円弧をなぞってしまったり
手によって作り出してしまうと
クラブソノモノはほぼ全機能を失ってしまう。
腕の役割は あくまでも
前傾姿勢&体の向きの変更に対しての
補足的なモノである。
刷毛塗 の動き というか
クラブを上半身に対する横 に対して
常時 スライド させておくのが
腕…というか肘(利き腕)の役割であり
意識して動かす必要があるのは 両腕の中では
利き肘だけ と考えて間違いではない。
腕を使って 円弧を作ってしまうと
ボールとヘッドの関係(上下)はこのように
なってしまうので ボールとヘッドの高さ関係
だけでなく その軌道上のボールの位置(前後)
によっても トップする可能性が否めない。
逆に言えば トップしない 確率の方が少なく
有る一点以外 すべて トップする
まだ 速いスピードでヘッドを動かしていれば
ボールが(当たり前ではあるが)球体であるが為
なんとか ロフトのあるフェース面に逃げてくれるが
スピードの遅い アプローチショットなどでは
その恐怖から逃れるコトは出来ない。
正しく入れてくるのなら
早い段階から フェース面がボールを見ている。
この図で言うと 左斜め上から
フェースがボールを見ていれば
**ロフトと言う概念を捨てて すべて0度のクラブとして
ボールの大きさ分 4.5センチ位の幅の中(上下)に
ヘッドを入れてくれば トップはしない。
トップとは ソールでボールを打つコト を指し
フェースでボールを打つ限り
相手は球体であるので トップが起こる可能性は
限りなく少ないと言える。
::これが理解出来れば 相当理解度は進んでいる
勿論 結果は別で
どんなに危機回避を考えていても
トラブルは起こるし 理論なんてのには
人間の心模様 なんて一切考えられていないし
逆に言えば その心模様があるから こそ
ゴルフは面白い のであって
出来るだけ想定外の起こり難い条件を整えてあげる
というコトを目指すのとは別の楽しみ である。
また 手先で円弧を描いて 打っている限り
ミスが起こっても 起こらなくても
偶然の確率論 であるから
次のショットやステップアップにつながる
原因や感触をフィードしていくコトが
出来なくなってしまう。
ショットから トップのミスがなくなる
と言う優位性は 何物にも代えられない
のだけれど…
おそらく ゴルファーのほとんどは 『横は体の回転で、縦は腕』 で、
腕の仕事は縦に、ヘッドを上げ下げ
すること の認識しているのではないでしょうか?
実はそのイメージがスイングを壊している可能性があります。
傾いた体の回転・・・
これだけでも クラブの高さを変えることが可能ですが
ボールを遠くに飛ばすには位置エネルギーが
ある程度あった方が良いでしょう。
腕の本来の役割は 確かに高さを確保することではありますが、
その土台になっている 回転の傾き を 増やしている のです。
え?! そんなの知ってる?
いえいえ ちゃんと理解してください。
このポイントは 『どう腕を使うのか?!』
ではなく 『いつ 腕を使うのか?!』 です。
つまり 斜めに回転して作り出される
その高さを増幅するには からだが向きを変えている最中しか
腕を使う意味がない というコトなのです。
テークバックが分かり易い でしょう。
👉自分のスイングでも、プロのスイングでも
誰のスイングでも良いですから 動画をご覧ください。
例外なく、アドレスから 肩を回し・・・
肩なんてのは 横に回す機能がありませんから
その回し、正式にはねじり はすぐに終わりが来ます。
その体?の動きが止まると 今度は腕が動き出します。
からだの向きを変えている最中 に腕を動かせば
その体の向きには
斜め が付いてきますから 腕単独で行うよりも
ずっと 動かす量は少なくなります。
勿論 動かし方も変わってくるでしょう。
斜めに傾いている からだ と言うターンテーブルが
向きを変えている最中 に腕を動かすのと
からだ と言うターンテーブルが止まっている時に
腕を動かすのでは その量も動きも全く異なります。
確かに 腕は縦の仕事を受け持つ のはウソではありませんが
それはあくまでも 体の回転、
斜めのその回転の補足 に過ぎず
主たる その体の回転が行われている最中 でないと 意味がないのです。
だからこそ ダウンスイングで重さが増える
クラブ・グリップ・左上腕をからだよりも先に動かせ と言い続けているのです。
そのイメージ、いや 実際のそうでもいいです で初めて
体の向きが変わっている最中に腕が動く
つまり 同期する というコトなのです。
からだの回転で! という目標であれば
この部分の誤解が一番大きな弊害になると思います。