練習場にて (比較動画)
ハミングバードでのアイアンセットは
番手ごとに 0.5度刻みのライ角度にセットします。
ウエッヂになっては 0.25度なんてこともあります。
市販の多くのアイアンセットは
番手ごとのライ角度は 1度刻み です。
実はこの差はかなり大きくて
例えば 5番アイアンを60度スタートとしましょう。
5度刻みであればPWで 62.5度
AWやSWを 62.5度か63度にセットできます。
ところが市販アイアンセットの 1度刻み であると
PWで65度、AWになればもっと…かも知れません。
ライ角度はそれぞれの人の構えに適して、
というのも大切ですが、
同時に弾道の方向、出だしの方向に影響を及ぼします。
フェースの向き、というのは
ライ角度とロフト角度の複合体ですから
アイアンでは存在しませんが
ロフト10度のライ角に対し
ロフト45度のライ角は4倍角度効果があります。
ロフト10度のクラブは普通近辺のライ角度であれば
あまり方向に影響しませんが、
ロフト45度以上のクラブの場合、
方向に対し、ライ角度はかなり敏感に作用します。
もう一つ ライ角度で重要なことは
クラブには動作時、重量が一直線上に揃おうとする
効果が働くため、シャフトの硬さと密接な関係にある
ということです。
ウエッヂで言うと
振動数300cpmの硬さのライ角64度と
振動数250cpmの硬さのライ角64度では
動作時にはあきらかに シャフトの硬い方が
アップライト度は大きく残ります。
構え・・・にとって大切なライ角度 ではありますが、
自分の使う「シャフトの硬さ」に応じて
考える必要があるという事です。
実はこの2点で
市販のアイアンセットは 致し方ない部分はあれど
致命的な問題を持っています。
アイアンセットはシャフトの硬さの流れが
ちゃんと流れていないとライ角度が数値上揃っていても
あまり意味を持ちません。
シャフトによって数値幅は異なりますが、
市販のアイアンセットの主流になっているスチールシャフト
特に軽量スチールシャフトは
長いものから短いものに行くにつれ
数値が流れておらず、よりシャフトが硬くなっていく
セッティングが多く・・・・・殆どの状態です。
つまり ライ角度の影響、方向への影響が
激しくなる短いクラブほど
シャフトが硬く、そして 1度刻みであるため
より アップライト効果が残ってしまい
ちゃんとセッティングされたクラブに比べると
より左に引っ掛かり易い状態になってしまっている
という事なのです。
まあ 正直、一般の成人男性が
市販のスチールシャフトを使う
というか素材としてスチールと言う意味でなく
その「硬さ」を使うこと自体
体を痛めやすく、ちゃんとしたスイングも覚えられない
代物ですから、どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、
短いクラブは「より引っかかる」というのには
こんな具体的な秘密が隠れているのです。
これをクラブのせい ではなく
自分のせい にしてしまうと
よりスイングがこんがらがってしまうのでしょうね。
なんとなく思うのですが、
例えば
「シャフトをしならせて しなり戻して打つ」とか、
ここ最近、続いている ダウンスイングでの左腕の取り残し とか
よく有る例では テークバックで左腕だけで動かす とか
・・・そのての始まり・・・ って
もしかしたら スイングは雑巾というか
ゴムのように巻き、それを巻き戻す感覚~イメージ なのでしょうか
そう考えると 動きの辻褄が合う ような気がするのです。
からだ と無理にひねり
それを巻き戻す のって 辛いので …実感も残り易い
「あああ もう歳だから からだが回らない」
なんて よく耳にしますよね~💦
【重要】 からだの廻し方、からだの使い方
と言うのに 決定的な大前提 があります。
ゴルフスイングにおいて からだを回す
正しくは からだ…股関節から上の胴体 の向きを変える ですが、
これは ボールを打つため、ショットのための
手段であって 目的ではありません。
少ないチカラで効率良く、安定して繰り返すための
手段に過ぎません。
ボールを打つためのクラブは 両手で持っており、
その打撃部には 上下左右、距離や方向、高さなどを
司る角度が付いています。
手さばき だけで ボールを打つ というコトは
両手の長さをそれぞれ変える、
左右の腕の長さを調整して 打撃するコト になるので
効率とその角度の安定を作り難くなります。
勿論、動かしているモーメント重量も
からだと腕 ではあまりに違いがあります。
からだの廻し方 の前提条件は
腕の長さ調整をしなくて 済むコト です。
望ましい 両腕の長さが造れるコト です。
その為の 腕の付け根の位置が必要、
それが ある意味 正しいからだの廻し方の根幹 です✋
望ましいインパクト付近 とは
両方の腕が似たような長さ
アドレス時に類似したような 腕の長さを造れる
そう言う意味で インパクトは
ボールと対峙した、からだの正面で と言われるのです。
からだの回すコト、
からだを使うコト、 が主目的ではありませんし、
両方の望ましい腕の長さを形成できる を無視し
単に ボールと対峙した、からだの正面で、を作っても
意味がありません。
問題なのは どのような腕の長さを作るか
腕の付け根の位置 なのです。
そういう意味合い でも
「からだをゴムのようにねじり、そのねじり戻す」ように
からだを回す というのは 両方の腕の長さ のコトを
無視した 単に自己満足的なからだの使い方 の
イメージなので 肯定出来ないのです。
からだの多くの筋肉や関節も
からだひねるように動作するようには出来ていません。
故障の原因にも成り得る、というコトです。
シャフトをしならせて しなり戻して使う
なんて言うのは その最たる例のような気がします。
私を置いて行かないで…
おそらく…なのですが、
この比較映像を見ていて
多くの方は腕やクラブ、という大きく動く、もしくは
速く動くところに目が行ってしまうと思います。
私の着眼点は双方の 左腰~㊧股関節~左脚 です。
からだの周り方 というのは
ゴルフスイングにおいて 比重の重い、重要なテーマになりがちですが、
どうからだを回すか?
と考えるよりは その場面場面において
腕の生えている位置がどこにあると望ましいか
似ていますが、かなり異なります。
下段のスイングにおいては
早い段階で ダウンスイング後半から
左腰がアドレスよりもボールから離れます。
俗に言う「からだが開いた状態」です。
おそらく、こう打っている、当のご本人は
そう望んでいない筈・・・です。
ゴルフスイング、という 約2秒間の短期間の動作、
ダウンスイング~インパクトとなれば 1秒以下 です。
この刹那な時間において
下半身は 自分の意志 と言うよりも
反射的な本能感覚に近いと思います。
スローで見て頂くと分かりますが、
からだの回転に対し 左腕を置き去りにし、
ロフトやフェースを開いた「クラブが寝る状態」というのは
クラブが長くなる状態と同じです。
長くなるコト、そのものと
長くなるコトによって生まれる『余計な』遠心力
それを 左腰を引くコトによって
反射的に 空間を創出 している と思われます。
結果として ✋体重が左に乗らない のも
早い段階で ✋からだが開いてしまう のも
ダウンスイング~インパクト~フォロー 方向の
動作の先頭に当たる 左腕を置き去り にしてしまうコト
が原因として考えられます。
高速道路で
ゆっくり走りたければ
単に道を譲れば良いだけ です。
高速道路に乗らず、一般道を、と言う選択もアリ です。
ゆっくり走りたいのに・・・・・・
高速道路の先頭も走りたい というのは
ちょっと困ったモノになってしまいます。
ゴルフスイングの中で
ダウンスイング~インパクト~フォローの動作方向
スイングを上から見た時の、反時計周り方向の動作、
右向きから左向きへの動作において
その先頭に位置するのが
クラブを持った 左腕(上腕)~左グリップ の役割です。
その先頭にある 左腕 特に左上腕 ですね、
これが 動力源である からだの向きの変更 に
伴わないと からだの捻じれ
上半身の捻じれが生まれてしまい
(骨盤の向き と 肩周りの向き に注目)
結果としては 手で振らなくてはならなくなります。
←見た目では ㊧脇が空く形 ですね
いろいろなスイングを見てもらうと分かりますが、
●からだの概ね 正面でインパクトする
●ボールと正対した時インパクト
✋厳密にする必要は全くありませんが、
そう言うイメージで ゴルフスイングを造っていた、としても
ダウンスイング初期で
からだの向きの変更に 左上腕が伴わなければ
骨盤と肩に回転差~ねじれが生まれてしまいます。
これを 本当の意味の『脇があく』と言います。
からだの向きの変更の動力源 脚さばき は
既にボールを追い越しています。
空振りする訳にも、辞める訳にもいきませんから・・・
😢 【もう 手で振るしかない】 状況が生まれてしまいます。
画像を比較して頂くと分かると思いますが、
左腕(上腕)の『置き去り』によって
からだの左右の周り方 だけでなく
両肩の高さ もこんなにも違いが出てしまうのです。
からだの捻じれ(骨盤と肩回りの向き差) によって
回転方向も 骨盤と肩回り で 上下角度も異なり、
ここから インパクトに入るとなると
右サイドは下がる分、左サイドをあがらざるを得ません。
当然、体重は左に移れませんし、
左サイドの動きを止めないと 届かない~届きすぎる
が起こり易くなります。
この 左半身/右半身のズレ が 体の故障 にもつながります。
からだの向きの変更 を
ちゃんと打撃の動力源にしたい、
からだの回転そのもので打ちたい、
のであれば、動作の先頭にある左腕、左グリップ、
特に ㊧の上腕を渋滞の原因にしないコト です。
腕 クラブの重さは動き によって
想定以上に積算で増えますので
同期させるには 『先に』 動かしておく
その位の 意識が必要かもしれません。
『記憶にございません』
う~ん ホント、どんなだったか記憶にないのです。
ゴルフスイングを覚えていく過程の中で
【ダフリ-トップ対策】 をした方もいると思うのですが…
それは もしかすると 本能的なモノで
結果、としては悪手なのかもしれません。
ユーチューブなどの ゴルフスイングを見ると
切り返しからダウンスイングの初期で
先日の記事 http://hbs.livedoor.blog/archives/1998488.html の
左腕~左上腕~左グリップを置き去りにするケースを
かなり多く見かけます。
そもそも テークバックの時点で
左腕だけを動かしてする場合が一番顕著ですが…。
ご本人の意志、例えば スイングの『タメ』とか
で行っている場合もあるでしょうし、
ダウンスイングを動き始めた時の
クラブの慣性などで 左腕が取り残されてしまうケースも
あるでしょう。
お題とは直接関係にありませんが、
腕も含めたクラブの重さは
トップの位置では左腕に多くかかっています。
その重さは 縦(重力)方向にかかるチカラ ですので
スイングの機構上、前傾姿勢があり
スイング自体は斜めに進行していくので
重さ通りに下げれば それには 横方向も混じります。
重さ…を横に引っ張って行こう とすると渋滞発生です。
それはさておき、
左腕…左上腕を「置き去り」にした ダウンスイング を見ると
この二つは 同じボールの置き位置 (左~右方向)
なのか と思います。
㊧の写真では 左足かかと付近 にボールを置いている
そこら辺のボールを「打とうとしている」ように見えます。
㊨の写真では 左足かかと付近 のボールを打つには
あまりに からだが上を向いており、
かなり 上げ軌道に入ってからでしか 届かないように見えます。
ボールをかなり右側に置きたく…なるのでないでしょうか
㊨写真を見る限り、右足かかと とは言わないまでも
右ひざの前に置いたボールを「打とうとしている」ように見えます。
左足(靴)寄りのボールを打つのだと
どうしても 「ダフリ気味」「噛み気味」、
フェアウェイウッドなどでは ダフリチョロ になる可能性も
かなり高いでしょう。
問題は 左腕(上腕)の取り残し…です。
その課題を無視して ダフリ対策 をするとなると
からだを開いて 両靴に対する からだの位置調整 を
本能的にする可能性があります。
左腕に対し、先走ってしまう左サイドのせいで
左右の肩の高さが合わず、左サイドを止める必要・・・
最悪 ボールに届かなく、もしくは 届きすぎてしまう・・・
「それを左サイドの壁」と勘違いして
スイングを造ってしまう例も少なくないでしょう。
それらが 手でスイングしてしまう
ヘッドの返し、フェースローテーションを多用する人の
特徴的な動き ~~左腰の動き です。
クラブを取り残され からだの右側に重さが掛かるから
ローテーションするためには 一度、フェースを開かなくてはならず
フェースを開く ⇒ クラブを寝かす
⇒クラブを横方向に長く使うので やはり右に重さがかかる 等々ありますが、
からだを開かないと ボールの位置とスイングの最下点が
合わなくなってしまう・・・
これをたくさんの球数・練習に寄って
作り出している可能性が否めません。
問題は 左腕(上腕)の取り残しなのに…です。
切り返し ダウンスイングでの左上腕の取り残し は
かくも沢山の問題を生み出します。
スイングの 治すべき一つの課題 と言って良いほど です。
まずは 小さなアプローチから始め
早期、治療をお薦めいたします
これもよくあるケースで
始めて間もない人だけでなく
ベテランゴルファーでも そう思い込んでいる、
間違ったまま 修正しているケース は多々あります。
◌ダフリ ~厚く当たってしまう
◌トップ ~薄く当たってしまう は
ヘッドの 上下、縦方向の 一番のふくらみ~最下点 が
ダフリ ボールより低くなってしまう
トップ ボールより高くなってしまう
と思い込んでいるフシがあります。
そう言うケースがない とは言いませんが、
とても少なく 非常に稀なケースです。
厳密に言えば ボールは球体で、
フェースは線ではなく面ですので
厚く当たる イコール ダフリ
薄く当たる イコール トップ にはなりません。
厚く当たる は 厚く当たる ですし
薄く当たる は 薄く当たる です。
それがミスになるのは
最下点が上下しているのではなく
最下点が 右にズレている のです。
ダフリもトップも 同じ状態
最下点が上下にではなく、右にズレているコト によって 発生します。
それが理解されていないと
その修正、ミスの回避 は 更に間違いを重ねるコトになります。
どちらのミスも 正解~修正意識としては
インパクトのグリップの位置を 「もっと㊧に」 持って来たい…のです。
ところが 最下点が 低すぎる~高すぎる 意識 は
グリップの左右の位置は変わらず 高さを変える という
「インパクトではグリップの位置が止まる」 という
更なる間違い、重大な間違いを植え付けます。
それが 手でクラブを振る につながっていくのです。