スイングプレーンに関連しますが、
これに関しても 大きく勘違いしているのでは
ないかと思うのです。
それがハンドファーストです。
ハンドファーストの話をする前に実験を...
鏡やガラスの前で自分で実際にやってみて下さい。
クラブを持って立ちます。前傾は要りません。
グリップエンドをベルトやへそに固定します。
シャフトは地面と平行、体とは垂直の関係です。
ベルトやへそにグリップエンドを付けておく以外
腕は一切何もせず 固定です。
右を向きます。
鏡やガラスに写る風景は
『ハンドファースト』に見えます。
鏡は逆ではありますが、
打つ方向にグリップがあり、
ヘッドはそのクラブの長さ分後方にあります。
(直立したまま、クラブ・シャフトは地面と平行です)
仮定のインパクトを経て、
左を向きます。
腕は何もしません。
グリップエンドをベルトに固定したまま です。
鏡に映る グリップとヘッドの相対関係は反転、
逆転しました。
仮の飛球線に対しては ヘッドの方が前にあり
グリップの方がその長さ分、後ろにあります。
ですので、ダウンスイング~インパクトにかけての
『ハンドフェースト』に見えるのは
体よりも無理やり 手を前に出しているのではなく
(遅れて打っている人は訓練として無理やり…も必要です)
『右を向いている時間』だから
そう見えるに過ぎないのです。
だから ハンドファーストの件で問題なのは
右を向いていないのに
インパクトでハンドファーストに見えている ことで
それは単なる「振り遅れ」「手遅れ」でしかありません。
ですので 例えそれがプロのスイングであっても
この体の向きの時に
ハンドファーストになっているのは
スイングの参考にはならないのです。
この体の向きであれば、
ヘッドの方が前に出ていないとイケナイ…
つまり もう既に打ち終えていないとイケナイ…
単なる 振り遅れに過ぎません。
これは ある種、特殊な教科書的ではない
特殊な個々の打ち方です。
スイングは本来、
体の向きが主になってクラブが移動します。
多くのゴルファーは
自分のスイングの参考にする為、
画像や動画などの視覚要素を参考にしますが、
その見方が間違っていると
スイングではなく 別なモノを作ることになります。
正面の角度からの撮影のおいては
右を向いているから
ハンドファーストに見えるに過ぎず
左を向いている場面では
当然 ヘッドファーストに見えます。
ただ それだけ です。
ヘッドを意図的に遅らせたり
ヘッドを返したり
と言う行為を指しているのではなく
ダウンスイングボールへのアプローチは
右を向いている時間にしましょうー!
というのが「ハンドファースト」の真意なのです。
だから 実際には
スイングテクニックに・技巧として
「ハンドファースト」というのは
存在しないのです。
それは単に体の向きが
どっち向きなのかを示している
用語に過ぎない のです。