現代のドライバーは ネックにスリーブが付いていて、
簡単にシャフトが付け替えられるものが多くなりました。
それを使って、実験を兼ねてやっている人 がいるので
注意、もしくは警告も兼ねて 書いておきます。
ヘッドには体積や慣性モーメントなどの ルールの制限が増え、
ほぼがんじがらめの状態です。
よって 飛ばすコト をクラブに求めるのは
長さ と シャフトの柔らかさ 位になっているのが実情、
結果、46インチ前後が平均的なドライバー となっています。
45インチでも「扱い易い」とは言い切れず
46インチと言う長さは 我々、日本人には
ちょっと持て余す長さ と言えるかもしれません。
だからと言って 無闇に短くするのは危険 です。
本来 同じヘッド~同じシャフトを使っても
46インチ ヘッド重量 185g
45インチ ヘッド重量 197g
44インチ ヘッド重量 209g
43インチ ヘッド重量 221g
大さっぱですが、長さに応じて ヘッド重量 1インチに付き12g が増えて
初めて 長さの違うだけの 同じ流れのクラブ と言えます。
厳密に言えば、長さが変わると
それに適応したロフトも‥‥ と言う部分は割愛します。
46インチ時の ヘッド重量をそのままで
長さを 1インチ、2インチと短くすると
長さだけでなく、シャフトの運動量も激減します。
(基本、硬さは同じ…ですが、シャフトに対する負荷が激減します)
スイングウエイト…がクラブのバランスを表す適切なモノ…
かどうかの議論はさておき、1インチ減ると 約12g分 6ポイント
D-0 46インチだったくらぶが C-4 45インチ にまで落ちます。
これで打ってみると どうなるか というと
特にヘッドローテーション、手でクラブを振る人にとって
いきなり その負荷が 静止状態で12g
ヘッドスピードによって異なりますが、運動時の負荷が何キロ分か
減りますので、慣れてしまうまで、速く振れるようになります。
(ものすごく 一時 ですが…)
その重さ、になれてしまうと 元のヘッドスピードに戻りますが、
問題なのは 衝撃 です。
重さ というのは 慣性モーメント、
運動を持続するチカラ を持っています。
その 慣性モーメントが下がると
インパクトの時の ボール荷重に対して、
下がるヘッドスピードが増し、
言うなれば 急激にヘッドが止まり易くなります。
この際に受ける衝撃は クラブに近い 弱い関節に響き
その人の体力 にもよりますが、手首や肘 を痛める可能性が
かなり高くなります。
半インチでも怖いのに、ヘッドスピードの数値や計測器の数値を
追いかけたために 数か月後 腱鞘炎になる ・・・・
おそらく 日本中にそれに該当する人がいるのでは、と思います。
また このようなケースで往々にして起こるコト ですが、
短くしたことによって 当然 ヘッドの入射角度やインパクトのロフト姿勢
なども変わり、長さを変えたことによって、長さ が主要因ではなく
自分の理想的な 入射角度とインパクトのロフト姿勢 が
合致したことが 数値として距離の伸びた可能性 も否めません。
この手のケースでは おそらく こちらが大半 かと思います。
しゃくり打ち している人はこれにハマり易いので注意
なにより ヘッド重量を調整せず、長さを落とし
それによって 一時的にヘッドスピードが上がったり、
計測器の数値が上がっても、それは ほんの一時的なモノ
の可能性は非常に高く、
それの副作用である、ヘッドの軽いモノを速く動かす癖 が助長され、
地面からのショットがダメになったり、
アプローチがダメになったり
最終的に ひじや手首などを痛める デメリットの方が
あとあと、遥かに痛く、重く のしかかります。
ご注意ください