スライスボール
球に右回転がかかり、弾道が右に曲がるコト
注)やや左目に出て ターゲットラインをまたぎ
薄く右に曲がるボールを フェイドボールと呼ぶ…らしい
スライスボールの痛いトコロは
ゴルフクラブ、クラブヘッドの構造上、
必ずと言ってよいほど スライスする分、
同時にロフトが開き、入射角度が緩くなる
という特性が「もれなく」付いてくるところです。
注)が故に スライスに悩む人は多くは同時に飛距離不足に悩んでいます。
しかし、その実態は フェイスが開く は右を向くコト ではなく
ロフトが開いているコト の方の核心的な問題なのです。
ボールの曲がり という点においては
ボールの縦の回転 が分母になり
ボールの横の回転…この場合は右回転ですね
こちら 分子になるので
例えば 750(横回転)/ 4000rpm(縦回転)
ロフトが開き、分母の数値が大きくなり
右回転がかかっても 高く上がるだけ とか
推進力が落ちるだけで 曲がり にならなかったり
微妙な違いが球筋に出にくい
・・・ある意味、管理し易い という
無理やりですが、利点もない訳ではありません。
物理的、科学的には
スライスボールは
ヘッドの動いてきた軌道に対し
ほぼ垂直をスクエア とすると
それよりも開いた分 ギャップとして回転 がかかります。
ですので 上の写真のように アドレス、その飛球線に対しスクエアではなく
フェースは 左、もしくは右を向いていても
ヘッドの動いてきた軌道に対し、スクエアであれば
フック回転/スライス回転共に入らず、軌道通りに真っ直ぐ飛び出ます。
多くの人が考える かまえた時の飛球線に対し
どう ヘッドが入ってきて、どうヘッドが抜けていくか
と スライスには相対関係はなく、 どの軌道であっても、
ヘッドの軌道だけで言えば インサイドアウト であっても
スライス/㊨回転は入りますし
アウトサイドインであっても フック/㊧回転は入ります。
総体的…にですが、
インサイドアウトから生まれる右回転の方が
アウトサイドインから生まれる右回転よりも
激しい スライスになり易く、
左回転においても インサイドから入れるモノより
アウトサイドから入れたモノの方が激しいモノになり易いのです。
スイングの軌道とスライス/フックなどのボールの横回転
その二つの関係には 絶対的な法則 はないのです。
飛球線の方向と全く関係なく
ヘッドの進んできた道 に対して
フェースの向き(立体的なモノではありますが)
この二つの関係のみが 横回転を生み出す のです。
そもそも・・・ですが、
スイングはボールに正対した状態から始まり
右を向いて、ボールに正対するところを通過し
左を向いて 打つ行為/動作ですから
毎度毎度飽きるほど書いて申し訳ないですが、
からだの動作で直接クラブを動かしていれば
インサイドイン にしかなりませんし、
傍から見て それがインサイドアウト に見えるのは
遠心力などの外的要素によって
打った後以降の方が クラブが長くなる(ヘッドが打ち手から離れる)
に過ぎません。
逆に言えば…少々、厳しいですが、
アウトサイドイン で打てている、ボールに当たっている というコトは
からだ・・・ ではなく、手で振っているので
手でクラブを振る限り、アウトサイドインだろうが、インサイドアウトだろうが
アウトサイドインで左回転も右回転も
インサイドアウトで左回転も右回転も
何でも打つコトが出来てしまいますから
そこから アウトサイドインというヘッドの軌道を
インサイドインに改正しても、なんの問題も解決しないばかりか
より複雑に、より多岐に渡り 問題が増えていくだけ なのです。
アウトサイドイン・・・ そして、スライス
そのアウトサイドインを解決するのは
軌道を違うモノにすることではなく、
自分の動作の何でその軌道を作っているか を違うモノに
しなくてはいけない という認識がない限り
問題を解決し、やり方をよりシンプル化することは出来ません。