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ものづくり・経営改善 生産管理システム/新・生産管理システム導入ガイド:徳永宗春

2021年10月11日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム


曼殊沙華。
この花をみると秋になったなと思います。
散歩に行く神社の境内に咲いていました。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第443回(2021年10月4日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・経営改善 生産管理システム/新・生産管理システム導入ガイド:徳永宗春
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○本の紹介理由
 生産管理システムに関して、
 北村先生の本では生産管理システムの全体像を、
 本間先生の本では生産管理システムの導入失敗事例を
 書いてきましたが(書かれていますが)、
 この徳永先生の本では生産管理システムの導入のステップについてご紹介します。

〇本のポイント
 3点挙げておきます。
  生産管理システムの導入のステップ
  導入失敗の4大原因
  導入の失敗率

〇本のタイトル
 タイトルを全て書ききれていないので、以下に記載をしておきます。
 著者の思いがわかるかと思います。
 「     中小企業のための
     新・生産管理システム
      導入ガイド
    やはり、これまでの常識は間違いでした。   」

〇本のポイントの紹介
 生産管理システムの導入のステップ(82pから詳しく記載されています。)
  手順① 現状調査(現場+既存システム)
  手順② 課題のまとめ
  手順③ パッケージ・ベンダーの比較検討と選定
  手順④ ベンダーへの現状説明
  手順⑤ 追加開発と運用案の定義(Fit&Gap)
  手順⑥ システム化基本方針の作成
  手順⑦ 予算と体制の確定
  (手順⑧、⑨はベンダー側の工程であり、記載無し)
  手順⑩ コード体系の再定義
  手順⑪ マスタ移管登録(移管/登録ツールの開発)
  手順⑫ システムテスト
  手順⑬ 手順説明書の作成(使用者への説明準備)
  手順⑭ 使用者への操作手順説明
  手順⑮ 運用テスト
  手順⑯ 並列稼働テスト
  手順⑰ 本番移行
  手順⑱ 継続運用(検証・是正)

 導入失敗の4大原因(34p)
  導入企業側の原因
   1.安易なパッケージの選定
   2.経営層の無理解
  ベンダー側の原因
   3.支援体制の不備
   4.MRP至上主義

 導入の失敗率(34p)
  80%(一説にとのただし書きあり。本当にそんなに高いの?)

〇最後に
  追加の開発費用をどう抑えるか。それが隠れたポイントと感じました。
 (実際はあれもこれもになってしまう。)
 これを避けるために、具体的には機能応用という方法を提案されています。

データ
 著者 :徳永宗春
 出版社:三恵社
 出版年:2015年
 定価 :本体2000円+税
 表紙 :


井上直久

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ものづくり・経営改善 生産管理システム/「生産管理システム」の正しい使い方:本間峰一

2021年09月26日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム


実家の庭にて、ハナトラノオ。
お尻が三角形の珍しい蜂が多数蜜を吸いに来ていました。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第442回(2021年9月20日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・経営改善 生産管理システム/「生産管理システム」の正しい使い方:本間峰一
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この本の正式なタイトルと、サブタイトルは以下になります。
タイトル:誰も教えてくれない「生産管理システム」の正しい使い方
サブタイトル:その運用で儲けがでていますか?

この本なかなか説明するのが難しいですね。
いろいろ考え考えた末に、以下のように章ごとの表題とその内容・ポイントを
書き出してみました。

第1章 わが社の生産管理システムは本当に役に立っているのか?
 章題通りに8つの役立っていない事例が挙げられています。
 事例としては、「システムを伝票発行にしか使っていない」や
 「購買品の調達だけに使っている」です。
 活用できていない理由は、「当社は特殊だ」そうです。
第2章 生産管理データで生産の実態を分析する
 章題の生産の実態を見るには、数値データを分析することです。
 具体的には、過剰在庫と納期遅れと工場稼働率の3点でしょうか。
 過剰在庫は、「ほんま式在庫分析表」で洗い出したらどうかという提案があり。
 現場ヒヤリングをする場合も、必ず、数字分析をしてからとのことです。
第3章 生産管理システムは何を変えるか?
 活用すればどんな経営管理効果が出せるのかが記載されています。
 具体的には、事務工数とリードタイムと在庫と工場利益の4点でしょうか。
 システムベンダーの言われるがままにシステム導入した会社が圧倒的多数だそうです。
第4章 MRP生産管理システムが生産の邪魔をする
 生産管理パッケージには重宝される標準機能が多数あります。(101p)
 ところがMRPが理想どうりに使えない(場合がある)。
 その理由である、変更への対応力と欠品への対応力と進捗遅れの見極めが書かれています。
 弱みがありますね。
 MPRこそが日本の製造業者の生産管理レベルを大きく後退されたと書かれています。
第5章 生産管理システムへの疑問
 関係者が感じることの多い疑問が掘り下げられています。具体的には、
 受注生産企業に生産計画機能は必須か?(回答は126pから)
 原価管理が生産管理の邪魔になる?(回答は130pから)
 在庫削減を推進したら利益が減る?(回答は132pから)
 最後に、マスターデータの設定が重要なことが書かれています!!
第6章 生産管理システム活用に向けて気をつけること
 活用で気をつけることが書かれています。問題は3つに分類されており、
 「事業環境問題」具体的には、人手不足と外注。
 「システム会社対応問題」具体的には、ベンダーの売り込みを文句を信じるな。
 「ユーザ部門対応問題」具体的には、関係者の巻き込みと、工場と営業の協力。

データ
著者  :本間峰一
出版社 :日刊工業新聞社
出版年 :2018年
ページ数:189p
外観  :

                                井上直久

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産業人タルノ本分二徹シ・・・ / 松下幸之助 / 経営の一言

2021年09月12日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

 
  お盆の草取り中に飛んできた蝶です。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第441回(2021年9月6日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 産業人タルノ本分二徹シ・・・ / 松下幸之助 / 経営の一言
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最近は、「製造業はなぜ儲からないのか」、というテーマで色々と調査をしています。
その中で出てきたのが下記の松下幸之助さんの言葉で、
松下電器(現在のパナソニック)の大躍進の出発点となった綱領です。
(大変有名な言葉です。)
儲けようとは書かれていない。
日本のモノづくりの原点と考えられます。
「結果として儲かる会社」。
でも大変難しいですよね。
結論は、お客様(や最終ユーザ様)に今まで以上の顧客価値を提供できるかということに
なるように思います。

綱領

産業人タルノ本分ニ徹シ
社會生活ノ改善ト向上ヲ図リ
世界文化ノ進展ニ
寄與センコトヲ期ス
※図は旧字

                          井上直久

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ものづくり・経営改善 生産管理システム / 生産管理システム構築のすべて:北村友博

2021年08月15日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

毎日の金メダルラッシュに喜んでいますが、
コロナの方も大変な状態になっていますね。
個人的には、第三のワクチンであるアストラゼネカを投入すべきではと考えますが。


自宅のベランダにて:いつの間にか家内が花を植えていました。「すぐ楽」と言うそうです。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第440回(2021年8月2日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / 生産管理システム構築のすべて:北村友博
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この本の正式タイトルは「プロジェクトを必ず成功させる 生産管理システム構築のすべて」です。
そのため、プロジェクト体制で生産管理システムを導入する場合の導入のポイントが書かれています。
前半の第1章から第4章は全体を俯瞰した構築のポイントが、第5章から第11章は各サブシステクについて書かれています。

目次は以下のようになっています。
第1章 工場業務を単純にIT化したものが生産管理システムではない
第2章 生産管理システムを俯瞰するために欠かせない基礎知識
第3章 顧客の思いどおりの要求定義を実現するためのポイント
第4章 精度の高い最新の需要情報を生産計画で使うためのポイント
第5章 生産計画の立て方と計画変更への対処
第6章 MRP(資材所要量計画)の考え方と実践
第7章 生産管理の中核データベースとなるBOMを押さえる
第8章 CQDを満たす購買管理サブシステム構築
第9章 工程管理サブシステムの統制機能を向上させる仕組み
第10章 生産管理から考える在庫と在庫管理
第11章 工場財務と原価管理システムの留意点

第5章から第11章は、生産管理の7つの主要機能(販売管理、生産計画、工程管理、在庫管理、減価・生産性、購買管理、マスタ管理)について書かれています。
第1章から第4章の中で、主要なポイントを拾ってみました。

11p 工場業務を単純にIT化したものが生産管理システムではない
13p 企業全体を考えたシステムの再デザインが必要
15p 業種や業態でシステム化する対象が変わる
18p 「見える化」「情報速度」「カイゼン」のポリシーをシステムに組み込むことが必須
28p 部署や役職を超えた最適解を導くことが重要
31p 生産管理における4つの情報
    「計画情報「事実情報」「属性情報」「管理情報」に分けて考える
34p 小規模の向上では生産管理システムは必要ない
54p 生産管理システムは7つのサブシステムで考えると分かりやすい
56p マスタ管理が生産管理のポイント
57p 周辺システムとのインターフェースが重要
60p 工場の生産形態に合ったシステム構築
62p リードタイムは最重要キーワードの一つ

ご参考になればと思います。

                                   井上直久

データ
著者:北村友博(技術士(情報工学))
出版社:日本実業出版社
出版年:2010年
ページ数:297p
定価:本体2800円(税別)
外観:

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ものづくり・経営改善 生産管理システム / 導入の課題

2021年08月08日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

オリンピック開催が近くなりましたね。
日本選手の活躍への期待と、コロナ感染の拡大への不安で、
心は半分半分です。


近所の花好きのお宅の駐車場にて

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第439回(2021年7月19日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / 導入の課題
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今回は、本の紹介をする前に、生産管理システムを導入・導入した場合の課題等についてまとめてみました。
今後の導入を考えておられる方はご参考にしていただけたらと思います。
(①導入会社だけでなく、生産管理システムの販売会社および参考本からの情報も含んでいます。
②そして便宜上A社、B社・・・としています。
③エクセルでの生産管理も含んでいます。)

A社
 ・効率化できると思って導入したが、逆に工数が増えてしまった。
 ・高いスペックのシステムを導入したが、一部の機能しか使えていない。
 ・システムの操作が複雑で難しく、現場で使いこなせなかった。

B社
 ・システムの導入目的が共有できていない
 ・システム導入の効果・目的が明示されていない。
 ・自社の機能要件と実現方法が明確になっていない。
 ・自社の機能要件とパッケージ機能の擦り合わせが不足している。
 ・現状分析⇨要件の取捨選択⇨実現方法の検討 の検討が不十分である。
 ・高すぎるハードルが設定されている。
 ・現状の業務運用・管理手法から脱却できない。
 ・パッケージ機能の理解と自社への導入方法の策定が不十分である。
 ・トップ・現場を巻き込んだプロジェクト体制と推進が出来ない。

C社
 ・安易なパッケージの7選定
 ・経営層の無理解
 ・ベンダーの支援体制の不備
 ・MRP至上主義

D社
 ・現状の業務要件を綿密に調査してシステム化しようとした。
 ・部門毎のあるべき姿を描こうとしたが、それぞれの部門の主張がまとまらない。
 ・在庫管理システムを導入したが、その先が進まない。
 ・ERPシステムを導入したが、使われていない。

E社
 ・伝票発行にしか使っていない
 ・購入品の調達だけに使っている
 ・生産計画をExcelで再度作成し、納期遅れを追っかけマンが支えている
 ・生産現場が指示どうりに動かず、勝手にロットまとめをする
 ・在庫引当結果が信用できない
 ・わが社には生産計画を作成する人がいない
 ・販売管理システムと同じ使い方しかしていない
 ・サバ読みが横行する

F社(エクセルを使用)
 メリット
  ・圧倒的に低コスト
  ・誰でも自由に使える
  ・計算式を入力すれば自動で計算
 デメリット
  ・数人の変更ができない
  ・データがたまるほど遅い
  ・修正があったとき1つ1つ変更が必要

井上直久

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ものづくり・経営改善 生産管理システム / はじめに

2021年08月02日 | ものづくり・経営改善 生産管理システム

7月。今年も後半に入りました。

急にワクチンが足らないという話になっています。
どうしてなんでしょうね。
毎日130万回程度打たれていますので、
半分の供給量でも65万回は供給されますが。


近くの公園にて

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第438回(2021年7月5日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 ものづくり・経営改善 生産管理システム / はじめに
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今回から、生産管理システム、特に生産管理システムの導入関係について情報をまとめてみたいと考えています。
理由としては、
①経験の無い分野ですが、ぜひ知っておきたいと考えているのと、
②最近生産管理システム関係でうまくいっていないとの話題がたまたま出たからです。
紹介を考えているのは以下の3冊です。乞うご期待。

・生産管理システム構築のすべて/北村友博/日本実業出版
・「生産管理システム」の正しい使い方/本間峰一/日刊工業出版社
・新・生産管理システム導入ガイド/徳永宗春/三恵社

準備が出来たものから紹介を始めるようにします。

井上直久

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