へブンリーブルーという昼顔だそうです。散歩中に家内から教えてもらいました。
10月なのに、まだいっぱい咲いています。凄い生命力と思います。
(朝顔とも書いてありますが、昼でも咲いているので、ウキぺディアに従い昼顔としました)
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第444回(2021年10月18日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
経営の本棚 生産性向上はこうする / 平石奎太
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「経営の本棚」というコーナで、色々な本を紹介してきましたが、久しぶりだねと思い確認
すると、2016年(5年前)以来の記事になります。
主に製造業の会社さんの経営改善についてあつく書かれていることが、久しぶりに記事を
書こうと思った理由でしょうか。
製造業関係の方は一読をおすすめします。
1.はじめに
この本は著者が北大阪商工会議所所報”NORTH"に連載されていた「事例に学ぶ」という
コンサルティングの成功事例の紹介が100回を迎え、記念集を発行されたところ、
幻冬舎の編集者の目に留まったとのことです。
そのため、事例が生生しく記載されています。
また、北大阪商工会議所は住んでいる場所から近く、興味深く読ましてもらいました。
主に製造業関係の会社さんについて書かれており、たいへん参考になるものでした。
2.目次
目次は
第1章 実例で探る改善策
第2章 コストダウン編
第3章 体質改善・人材育成
のわずかに3章です。働き方改革を実現するための生産性向上は、理論書はあっても
具体的にどう進めるのか、その「具体的な事例」はあまり見かけません。生産性の向上
の方途がわかる、ヒントとなると思われます。(特に第2章。「おわりに」より。)
3.コストダウン
主に第2章で書かれています。具体例は実際に読んでいただければと思います。
ここでは、書かれている内容から、コストダウンの体系をまとめてみました。
変動費の改善ーーー材料費の低減ーーー材料費の値下げ交渉
| |ー不良率の改善
| |ー試作回数の削減
| |ー廃棄ロスの改善
|ー設計主導のコストダウン
|ー外注費のコストダウン
|ーその他の変動費のコストダウン
4.生産性向上
この項目も第2章で記載されています。129pに「生産性向上」の説明があり、
「人と設備を増強せず、増大する生産高・売上高を達成する」とあります。
具体例は実際に読んでいただければと思います。体系的にまとめてみました。
固定費の改善ーーー製造部門の生産性向上ーーーレイアウト変更
| |ーシングル段取り化
| |ー機械設備保全
| |ー作業改善
| |ー工程改善・工期短縮
|ー設計・開発部門の生産性向上
|ー営業部門の生産性向上
コストダウンも生産性向上も、経営改善においては重要なものであり、
具体例として大変参考になるものでした。
データ
著者 :平石奎太
出版社 :幻冬舎
ページ数:241p
出版年 :2020年
外観 :
井上 直久
曼殊沙華。
この花をみると秋になったなと思います。
散歩に行く神社の境内に咲いていました。
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第443回(2021年10月4日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・経営改善 生産管理システム/新・生産管理システム導入ガイド:徳永宗春
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○本の紹介理由
生産管理システムに関して、
北村先生の本では生産管理システムの全体像を、
本間先生の本では生産管理システムの導入失敗事例を
書いてきましたが(書かれていますが)、
この徳永先生の本では生産管理システムの導入のステップについてご紹介します。
〇本のポイント
3点挙げておきます。
生産管理システムの導入のステップ
導入失敗の4大原因
導入の失敗率
〇本のタイトル
タイトルを全て書ききれていないので、以下に記載をしておきます。
著者の思いがわかるかと思います。
「 中小企業のための
新・生産管理システム
導入ガイド
やはり、これまでの常識は間違いでした。 」
〇本のポイントの紹介
生産管理システムの導入のステップ(82pから詳しく記載されています。)
手順① 現状調査(現場+既存システム)
手順② 課題のまとめ
手順③ パッケージ・ベンダーの比較検討と選定
手順④ ベンダーへの現状説明
手順⑤ 追加開発と運用案の定義(Fit&Gap)
手順⑥ システム化基本方針の作成
手順⑦ 予算と体制の確定
(手順⑧、⑨はベンダー側の工程であり、記載無し)
手順⑩ コード体系の再定義
手順⑪ マスタ移管登録(移管/登録ツールの開発)
手順⑫ システムテスト
手順⑬ 手順説明書の作成(使用者への説明準備)
手順⑭ 使用者への操作手順説明
手順⑮ 運用テスト
手順⑯ 並列稼働テスト
手順⑰ 本番移行
手順⑱ 継続運用(検証・是正)
導入失敗の4大原因(34p)
導入企業側の原因
1.安易なパッケージの選定
2.経営層の無理解
ベンダー側の原因
3.支援体制の不備
4.MRP至上主義
導入の失敗率(34p)
80%(一説にとのただし書きあり。本当にそんなに高いの?)
〇最後に
追加の開発費用をどう抑えるか。それが隠れたポイントと感じました。
(実際はあれもこれもになってしまう。)
これを避けるために、具体的には機能応用という方法を提案されています。
データ
著者 :徳永宗春
出版社:三恵社
出版年:2015年
定価 :本体2000円+税
表紙 :
井上直久