平昌オリンピックが終わってしまいましたね。
日本選手の大活躍で、日本中が大変盛り上がりました。
良い結果を残した選手はこれからの人生が明るく拓かれているように思えます。
個人的には、高木姉妹の関係に以前から興味を持っていました。
というのは、優秀な弟を持った普通の兄(私)の境遇とほぼ同じで、
優秀な妹を持った姉の気持ちはどんなものなのだろうという興味があるのかもしれません。
また、お姉さんの所属する日本電産サンキョーはスケートの名門企業で、
競技に集中する環境も整っている中で、なぜ妹さんはなぜ入社しなかったのかという興味もあります。
その姉妹の関係について、いくつかの新聞やインターネットの記事から、
お姉さんの過去の気持ちに関する部分を読むと、
下記の経営の一言を思い出しました。
(気持ちの部分については書きませんが。)
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第363回記事(2018年3月5日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
経営の一言 / 意識が変われば行動が変わる ・・・
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意識が変われば行動が変わる、
行動が変われば習慣が変わる、
習慣が変われば人格が変わる、
人格が変われば人生が変わる。
参考
①いろいろ調べるのですが、この言葉の出典が不明です。ウイリアム・ジェイムス(心理学者・哲学者)の言葉であるとか、ヒンズー教の教えであるとか、いろいろの説があるようです。
②上記の言葉の変型版もあるようです。プロ野球の野村克也監督の著作の野村ノートには、
「心が変われば態度が変わる、
態度が変われば行動が変わる、・・・」
と書かれているそうです。
個人的な感想
誰が言ったかといったことに関係なく、素晴らしい言葉でないでしょうか。
世間では「働き方改革」だといって、いろいろな改革が推し進められています。
私の勤める会社でもそうなのですが、
それを見ていると、ITを活用した改革に限定されているように思われます。
これは、ハード機器を中心とした改革です。
また、他社ではある時間になると強制的に消灯するようにした事例も聞きます。
しかし、人の心に関係する、ソフト面での改革も大いに必要だと思うのですが、
その点では遅れていると感じます。
(残業が減ると所得が減るので、面従腹背の状態になっているように思います。
心からその方向で進めて行きたいと思っていない。
意識が変わっておらず、見かけの(見せかけの)行動だけが変わっている。)
御社ではいかがですか?
井上 直久
先日、日本経済新聞電子版を読んでいたら、兵庫県新温泉町の日本精機宝石工業(JICO)の
元従業員の方の記事が載っていましたので簡単にご紹介したいと思います。
お名前は森田耕太郎さん。
(日本で唯一だと思いますが)レコード針を生産し続けているJICOで、50年間業務に携わって
こられました。特に複雑なSAS針を作れるのはJICOの中でお一人なので、10年前に定年
になっても継続雇用され、昨年の秋に期間終了されたが、今も会社と契約して出社され、技術指導に
励まれているそうです。
田舎でレコード針を作る苦労や、CDが出た時の経営危機や、レコード針が売れない長い期間の記事の
部分を読むにつけ、その苦労がよくわかりました。
それから、日本経済新聞電子版では「文化」のジャンルに入ってきました、レコード針をつくり続けることで
日本文化なども、つくりそして継続されてきたんですね。
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第362回記事(2018年1月15日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
トヨタ式「ダントツ品質活動」 / ものづくり・工場改善 品質管理 (3)
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はじめに
この本は、トヨタ自動車系のフォークリフト会社の豊田自動織機さんで品質改善活動を9年間指導された、野村さんの活動の軌跡を描かれたものです。品質改善は、本当に「愚直に」「地道に」「徹底的に!」やらないといけないことが実感される内容です。その点で参考になる点があります。
個人的には、今私が行っている自部門の品質改善活動と同じような方向性の活動であり、自分の行っていることが間違っていないとこころ強く思い、これからも頑張ろうという気になる本でした。
一読いただいて、参考になればと思い、ご紹介します。
内容に入る前に、まず、タイトルに「限りなくゼロに近づける」と「ダントツ」という言葉が出てきますが、この言葉の意味などを紹介します。「限りなくゼロに近づける」とは、毎年品質不良を半減していくと結果的にゼロに限りなく近づくと考えてください。「ダントツ」とは、活動の継続で競合他社との優位性を最大化すること(11p)と思っていただいたらよいかと思います。
ポイント
豊田自動織機さんのダントツ品質活動は3年毎の3回合計9年ですが、第1期の3年間で行われた、①見える化、②(改善の)8つのステップ、③標準化、④ウィークポイント・マネージメントが、他社での活用の可能性が高いと思いますので、この4点について説明等をしたいと思います。
① 見える化 見える化はどこでも行われていますが、不良を多発させている部署が、「これはまずい、なんとかしなければ!」と危機感を感じるボードをつくることがポイントです。(27p)部署別のウィークポイントの見える化が大切です。
② (改善の)8つのステップ シンプルでわかりやすいステップを決めて対策をすることで、改善のスピードが格段に向上(52p)することになります。誰がいつまでに何をするかが決まっています。
③ 標準化 標準化すべき項目は、作業に関する標準、ものの取り扱いの標準、品質チェック関連項目などがありますが、それらをさらに細かく分けられて、そのそれぞれについてすべきことが決まっています。細かく項目を分けて、標準化すべきことを明確化することが大切です。
④ ウィークポイント・マネジメント 慢性多発不良撲滅の活動に関係します。慢性不良の発生推移と対策履歴を見える化し、再発の都度、なぜ前回までの対策が効かなかったかを考え、新たな対策を実行するように仕向けるが特徴です。「対策が的を射ていれば、不良は減少。対策が的外れであれば不良は横ばいのまま。」となります。
最後に
ダントツ品質活動のキーワードが10書かれています(266p)。この中から、敢えて3つ選んでみました。
① ものづくりに近道、マジックはない
② 現地現物コミュニケーション
③ 対策はすぐやる、徹底的にやる
以上、ご参考になればと思います。
井上 直久
データ
タイトル:品質不良を限りなくゼロに近づけるトヨタ式「ダントツ品質」
著者:野村貞郎
出版社:日刊工業新聞社
出版年:2016年
ページ数:275p
定価:本体2400円+税
外観: