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経営の本棚 友人推薦編 (2) 日本式モノづくりの敗戦 野口悠紀夫

2017年12月17日 | 経営の本棚 友人推薦編

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第266回記事(2015年11月23日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 経営の本棚 友人推薦編 (2) 日本式モノづくりの敗戦 野口悠紀夫
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今回の「経営の本棚 友人推薦編」は、会社の友人の関井宏さんから推薦・コメント頂きました。

題名:日本式モノづくりの敗戦

著者:野口悠紀夫

出版社:東洋経済新聞社

コメント
 シャープに代表される「良いものは売れる」というのは日本の経営スタイルを代表している。
 中国のある有名な社長は、経営で一番大切な事は、「一流の顧客と付き合うこと。」と言っている。
 アジア市場は、薄利多売を覚悟で参入しないと失敗する。



三右衛門の補足
 実はこの本にはサブタイトルがあり、それは「なぜ米中企業に勝てなくなったのか」となっています。さらに、そのサブタイトルを補足するように、本の帯の記載に、「相手はサムスンではなくアップル・EMS連合だった」とあります。米中企業がアップルと中国にあるEMS工場を指している事が分ります。
 日本のモノづくり会社の考え方のベースは「良いものは売れる」ですが、しかし「良い」だけで売れるでしょうか?「良いもの」より少し劣る「良いもの」を作っているいる会社が、他の魅力的な点を持っている場合はどうでしょうか。
 一般的に、日本のエレクトロ二クス企業がサムスンに負けたとの認識が多いのですが、むしろアップル・EMS連合軍にも負けており、その負け方は①アップル程の高い価値を顧客に提供出来ていないし、②EMS程にローコストでスピード感のある商品提供が出来ていないことを思い起こして頂くと、理解が早いと思います。

                                                   井上三右衛門

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「ザ・ベロシティ」 ディー・ジェイコブ他 / 経営の本棚 友人推薦編

2017年12月03日 | 経営の本棚 友人推薦編

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第264回記事(2015年11月9日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 経営の本棚 友人推薦編 (1) ザ・ベロシティ ディー・ジェイコブ他
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以前から「経営の本棚」というコーナーで経営者向けの本をごく簡単に紹介していました。
ただ、このコーナーでは私の読む範囲に限定されてしまいますので、
幅広く紹介するということで、数名の友人に経営者に読んでもらいたい本等の推薦とコメント文のお願いをしたところ、
推薦する本とコメント文をいただく事が出来ました。
そのため、新たに「経営の本棚 友人推薦編」というコーナーを設けて、
ご紹介をしたいと考えました。

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まず最初は、独立中小企業診断士で勉強会等でよく一緒になる、
チエフル経営研究所の代表の古谷武徳さんの推薦本です。

題名  ザ・ベロシティ 製造業・起死回生のシナリオ

著者  AGIゴールドラット・インスティテュート
     ディ・ジェイコブ/スーザン・バークランド/ジェフ・コックス

訳   三木本 亮

出版元 ダイヤモンド社

コメント

そもそもTOC理論は、トヨタ生産方式の考え方を基に考え出されたものである。

この本は、トヨタ生産方式から派生したリーン生産方式とシックスマグマとTOCを

融合させることを紹介した本である。

内容は、混乱している生産現場にリーン生産方式を採用したことにより、部分最適化が

おこり、ますます混乱が顕著になったところでTOC理論とシックスシグマを融合させる

ことで生産現場の立て直しを行うものである。

ザ・ゴールと同様に小説仕立てになっているので読み易いが、解説本でないため、

概念的にとらえるのが有効である。ただ、トヨタ生産方式、リーン生産方式(IEも含めて)が

うまく運営できない理由は良く理解できる。大所高所から検討するための参考書として

是非とも一読しておきたい一冊である。

写真


                                                 井上三右衛門

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