秋めいてきました。
今回は、花の写真ではなく、色づいた柿の葉にしてみました。
とってもきれいです。
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第463回(2022年11月7日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・工場改善 建設業 /建設業コスト管理の極意 /中村秀樹他
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最近の物価高で建設資材の値上がりが激しいようです。そんな中でどのようにして建設業者は利益を出していったらよいのか。答えの1つがこの本の中にあるように思い熟読してみました。
また、建設業界用語がよく分からなくて困ることもありましたが、この本は用語についても説明していますので。
はじめに
建設業で利益を上げるにはどうしたらよいのか。コスト管理(コストダウン)をするのにはどうしたらよいのか。この本はサブタイトルが「利益アップの近道はコスト削減にあり」でコスト削減にもついても書かれています。コストダウンにより利益をあげる答えはいろいろあると思われますが、
どの工程(ステップ)で、
だれが、
何を(どのような項目を)、
どのように、
下げたらよいのか。その点に関する答えが書かれているところを書き出してみました。
どの工程(ステップ)で
どの工程(ステップ)については、目次に書かれている内容に関係しますので、目次を書き出してみます。
目次
第1章 原価管理の基礎知識
第2章 営業と積算における原価管理
第3章 実行予算作成と原価管理
第4章 施工中の現場の原価管理
第5章 購買における原価管理
第6章 工事収支と経営・利益確保の関係
コストダウン10カ条
工程(ステップ)については、営業、積算、実行予算作成、施工、購買になるでしょうか。
だれが
誰がについては、営業工程は営業担当者が、積算工程は積算工程担当者が、実行予算作成工程は実行予算作成チームが、施工工程は施工責任者が、購買工程は購買担当者がになるでしょうか。
何を(どのような項目を)
何をについては17pに表がありますが、材料費、労務費、外注費、現場経費、一般管理費(及び会社経費)という切り口があります。また、62pにツリーがありますが、現場経費、共通仮設費、建築工事費、設備工事費といった切り口もあります。
どのように
どのように下げるのかは、各工程での具体論になりますので、まとめるかたちで記載するのは難しいですね。
まず、施工工程においては、3ム(ムダ・ムラ・ムリ)をなくすことでしょうか。65pに記載があります。具体的には、材料に荷下ろしの場所や運搬帰路などちょっとした判断ミスによりムダが生まれるので注意が必要です。また、IEで生産性アップとも書かれています(66p)。
また、購買工程では、集中購買と分散購買の切り分けによる購入価格のを下げることが大きなポイントになりそうです(89p)。
各工程におけるコスト管理(ダウン)のテクニックについてはまだまだ記載がありますので、実際に本を読んでいただけたら、多くの気づきがあると思われます。
その結果が、コストダウンに繋がるかと思います。
データ
著者 :中村秀樹、志村満、降籏達生
出版社 :日刊建設通信新聞社
出版年 :2011年
定価 :1600円+税(当時)
外観 :
井上直久