はじめに
最近の国会で「共謀罪」の議論がされています。
こんな時に私が思い出すのは、下記でご紹介する斎藤隆夫先生です。
斎藤先生の考え方の特徴を表した「大観静思」は、
現在の経営者の参考になると考え、ご紹介したいと思います。
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第340回記事(2017年6月5日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
「大観静思」 斎藤隆夫 / 経営の一言
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言葉の意味
「大観静思」この言葉を見ただけで、私は好きになってしまいました。
しかし、調べてみても明確な定義は出てきませんでした。
そのため、
変化の激しい世の中において、小さな変化ではなく、今後の大きな変化を大局的に観て、
今後の対応・実効策を静かに思い描く
という意味だと勝手に解釈させてもらっています。
斎藤隆夫先生について
旧但馬の国、現在の兵庫県豊岡市出石町中村生まれ。
学びたいとの一心から、東京まで徒歩で上京され、厳しい弁護士試験に合格。
その後、37年間国会議員をされていました。
2・26事件直後の国会での1時間25分に及ぶ「粛軍演説」(軍は政治に関与するなという演説)は有名。
その後の演説でついに国会議員を除名。(まさに、「命がけの咆哮」です。)
「大観静思」の額が飾られている、静思堂について
先生の生まれ故郷の豊岡市出石町中村に斎藤隆夫記念館静思堂として存在します。
評論家の草柳大蔵先生を主唱者として、
「自分を見つける空間」
として造られています。
特に、講堂のような広い部屋から白い枯山水の広い庭を見ることができ、
一人だけで「静思」するには適切な場所となっています。
入り口には、斎藤隆夫先生の銅像もあります。
井上 直久
PS
斎藤隆夫先生が活躍されたのは、第二次世界大戦前後ですので、お名前を知らない方も多いと思います。
しかし、京都新聞でこの記事を書いた直後に、お名前を見つけてしまいました!
それは、6月11日の地域関係の記事で元首相芦田均先生に関する記念講演会の記事です。
「日中戦争を批判して議員を除名された斎藤隆夫を擁護した・・・」
福知山とは地域的にも近いのでなにかと交流があったのかもしれませんね。