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ものづくり・経営改善 在庫管理/在庫管理の基本と仕組みがよーくわかる本 湯浅和夫・他

2021年06月13日 | ものづくり・経営改善 在庫管理

まさに総力戦。
ワクチン接種ではありとあらゆるルートが考えられ、
日本の底力が問われています。


実家の近くにて

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第436回(2021年6月7日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・経営改善 在庫管理/在庫管理の基本と仕組みがよーくわかる本 湯浅和夫・他
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はじめに
今回が3冊目の在庫管理関係の本になります。それぞれの著者がそれぞれの切り口で記載をいただいています。今回は特にロジスティクス・SCM関係に強い方が著者です。その点が第6章に色濃く出ているように思います。

 目次
 第1章 企業経営の中の在庫
 第2章 そもそも在庫管理とは何か
 第3章 在庫管理の基本は「発注」
 第4章 補充量決定のメカニズムと管理体制
 第5章 コンサル現場から見る在庫管理システム導入の実際
 第6章 これからの在庫戦略

ポイント1 在庫は日数で捉える(15p)
「在庫は日数で捉える」。この言葉を聞くと当然のように思われますが、それが現実には出来ていないのでないでしょうか。具体的には、ある商品の在庫が5000個ある場合、それが多いいのか少ないのか判断できません。理由は1日に100個ずつ出る商品ならば、今の在庫は50日もあります。しかし、1日に1000個ずつ出る商品ならば、今の在庫は5日しかありません。在庫情報を「日数」にしなければ、現在の多いのか少ないのか判断できません。
同様に、発注点と発注量の日数で把握し設定する必要があります。

ポイント2 在庫調達関係者には在庫削減動機はない(31p)
経営者からは「在庫は少なければ少ないほどよい」という基本方針は出ていますが、関係者である在庫調達者や製造関係者や営業関係者でも、どの部門関係者にも在庫を削減する意思はありません。在庫調整者は欠品して怒られるよりは在庫をたくさん用意しておいた方が安心だし、製造関係者はまとめて製造した方が安くなると考えますし、営業関係者も決して在庫を減らしたいとは思いません。
結局、在庫を安定的に減らすには在庫管理部門・在庫管理責任者を新設するしかありません。

ポイント3 まずは「在庫仕分け」から始める(139p)
在庫削減のためには在庫仕分けが必要です。在庫仕分けの基本的な基準はいたってシンプルで、「出荷の少ない商品は在庫しない」ということです。出荷量が少ない商品、および、出荷頻度の低い商品は、いずれも仕分け商品です。すなわち、在庫仕分けの基準となるデータは「1ヶ月あたりの出荷量」と「1ヶ月の出荷回数」です。

最後に
以上この本のポイントを3点書き出してみました。それ以外では、62pの売上・在庫ABCグラフと、5-5 エクセルで発注支援システムのひな型をつくる(150p~)も参考になると思います。

井上直久

データ
著者 湯浅和夫、内田明美子、芝田稔子
出版 2019年
定価 本体1400円+税
外観

コメント
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