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ものづくり・工場改善 トヨタ生産方式(8) トヨタプロダクションシステム 門田安弘

2016年02月28日 | ものづくり・経営改善 トヨタ生産方式

(2012年9月17日(月)発行)(次回9月10日(月)予定)

トヨタ生産方式の導入の本では、5冊目になります。
とっても有名な先生の書かれた本のようで、海外でも有名なようです。
ただ私は浅学なので、最近お名前と本の存在を知りました。
また、本全体としては約550pあり、トヨタ生産方式について一番詳細に記載・説明がされているように思います。
ただ、ページ数が多く、読みきれておらず、紹介の内容もかなり省かせていただいています。

1.タイプ
 門田形
 (かつての記事では「未記載」としていました。まだ特徴付けた名前を付けられていないのでこのようにしています。)
2.内容
 第5章 トヨタ生産方式の導入 (525p~538p) に記載があります。
 目次の内容からすると、
 (1)導入に先立ち4つのステップが必要
 (2)現場改善のテクニックの適用
になります。
3.読書後の感想
 省略
4.本の情報
 タイトル:トヨタプロダクションシステム
 出版社:プレジデント社
 価格:不明
 出版年:2006年
 ページ:約550p
5.著者略歴
 
調べてみると愛知大学助手・講師、大阪府立大学助教授、筑波大学教授、筑波大学大学院経営・政策科学研究科長、筑波大学社会工学系長、筑波大学名誉教授などをされています。
 2012年10月15日に行われる大野耐一生誕100年記念フォーラム 21世紀の「ものづくり思想」の探求では、パネル・ディスカッションのパネリストとしても登場されます。(他のパネリストは、張富士夫(トヨタ自動車株式会社会長)や藤本隆宏(東京大学経済学部教授)などです。)
6.外観
 Photo_2

                                                 井上三右衛門

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ものづくり・工場改善 トヨタ生産方式(7) トヨタ生産方式 導入・実践ノウハウ集 竹内鉦造

2016年02月21日 | ものづくり・経営改善 トヨタ生産方式

(2012年7月30日(月)発行)(次回8月6日(月)予定)

さて、今回はトヨタ生産方式の導入の本の4冊目になります。これ以降紹介する本はそれほどページ数が割かれていなかったり、導入のステップが記載されていなかったりします。この本は、項目毎のチェックシート方式で、導入のステップが明確には書いてないように思います。しかし、チェックシート部は約30pにもなり、トヨタ生産方式を理解するのに役立つ本と考えます。一度トライください。

1.タイプ
 チェックシート型

2.内容
 第2章のモノづくり職場の自己診断の、p36~p67に記載があります。
 記載の項目は、
 (1)仕掛品の状況
 (2)時間当たりの出来高のばらつき
 などなど15項目に及びます。著者も少し項目が多いかなとは書かれていますが、それだけ色々な点でチェックができるかと思います。
 多すぎれば、自分で選択されたら良いと思います。

3.読書後の感想
 
トヨタ自動車株式会社でTPS主査という役職を経験され、さらにパナソニック株式会社でも改善活動のアドバイザーを経験されています。自動車と電気製品の製造現場それぞれの豊富な経験を著作にされているように思います。

4.本の情報
 タイトル:すぐに使える トヨタ生産方式 導入・実践ノウハウ集
 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
 価格:2800円
 出版年:2011年
 ページ数:285p

5.著者略歴
 1971年トヨタ自動車株式会社入社。TPS主査を経験。その後、パナソニック株式会社にてアドバイザー。現在、ティー・エス・コンサル(ムダ取り研究所)代表取締役社長。

6.外観
 Photo


井上三右衛門<三>

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ものづくり・工場改善 トヨタ生産方式(6) トヨタ生産方式 小谷重徳

2016年02月14日 | ものづくり・経営改善 トヨタ生産方式

(2012年7月16日(月)発行)(次回7月23日(月)予定)

いやー暑いですね。九州地方では梅雨の豪雨で被害が出ていますが、雨が降らないところは空梅雨状態のように思われます。
九州の梅雨の被害では、よく訪問していた会社は、最大の雨量を記録した阿蘇市乙姫の近くにあります。そのため、会社の関係者の方に被害はなかったかなと心配します。一昨日は京都市北部・亀岡市が豪雨に遭ったようで、京都縦貫道が一部閉鎖され、亀岡市内を抜けるのに2時間ほどかかりました。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

さて、今回はトヨタ生産方式の導入の本の3冊目になります。といっても、記載があるのは20pのみですが。正式な本のタイトルが「理論から手法まできちんとわかる トヨタ生産方式」ですので、トヨタ生産方式の導入だけでなく、トヨタ生産方式全体を理解するのに役立つ本と考えます。一度トライください。

1.タイプ
 モデルライン型

2.内容
 第11章のトヨタ生産方式の導入の、p219~p239に記載があります。
導入のステップは、
 (1)トップマネジメントのリーダシップの発揮と目標の設定
 (2)導入の進め方の決定
 (3)従業員の意識改革と人材育成
 (4)プロジェクトチームの編成
 (5)モデルラインへの導入
 (6)導入の拡大
となっています。ポイントを整理してみると、
 ①トップマネジメントのリーダーシップ
 ②従業員の意識改革
 ③モデルラインへの導入(限定的な導入)
ということになると考えます。
 ③のモデルラインへの導入の部分に注意すべき記載がありましたので以下に記載しておきます。
 「まずはプロジェクトチームのメンバーが導入計画を自主的に立案して指導を受けるようにし、最初からコンサルタントの指示に従って行動するようなことは避けなければいけない。」

3.読書後の感想
 従来型の工場では、トヨタ生産方式を一気に導入することは出来ないので、手法の個別の導入と、生産ラインの改善がある程度進んだ場合後の、各工程間のどのようにつないでいくかについても記載がされている。
 その点から、従来型の工場での導入のステップとして参考になる部分が必ずあると思われる。

4.本の情報
 タイトル:理論から手法まできちんとわかるトヨタ生産方式
 出版社:日刊工業新聞社
 価格:2200円
 出版年:2008年
 ページ数:269p

5.著者略歴
 名古屋工業大学大学院工学研究科修了後、トヨタ自動車入社。現在、首都大学東京教授。

6.外観
 Photo


                                                井上三右衛門

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ものづくり・工場改善 トヨタ生産方式(5) トヨタ生産方式のIE的考察 新郷重夫 

2016年02月07日 | ものづくり・経営改善 トヨタ生産方式

(2012年7月2日(月)発行)(次回7月9日(月)予定)

 今回は、トヨタ生産方式の導入の本の2冊目になります。1冊目は、トヨタの歴史に基づき、トヨタが生産方式を確立していった順番に導入をしていけば良いとの結論と理解しました。2冊目は、トヨタ生産方式の構成要素的なものから、この順番で導入されるのが良いと記載されていると理解しました。どちらも同じ結論に最終的になっていると考えます。そのため、両方の本を読み、読み比べられると、より理解が進むのではと思います。
 トライ(本を読むこと)をお願いします。

1.タイプ
 クッション在庫方式
2.内容
 第2部「トヨタ生産方式のIE的考察」の、第7章「トヨタ生産方式の導入と展開」に関連の記載があります。299p~318p。
 ステップとしては、
 ①徹底的なムダ排除の空気作り
 ②生産方式の改善
 ③カンバン制度への展開
になります。
 すぐに生産方式を改善するのではなく、非原価主義を理解する(=意識革命が必要)ことが必要になります。つまり、生産に関する風土の変革が必要になります。そのためには、”トヨタ生産方式”を実施している工場の実態を見学するすることが極めて有効と記載されています。また、個々の手法のみではなく、それらが”どのように関連を持っているか?”ということを明確に理解することが大切です。さらに、経営者の決心が必要です。
 生産方式の導入では、ジャストインタイムの点からは、①シングル段取りの採用、②レイアウトの改善、③多工程持ちへの改善により、流れ作業化・小ロット生産化を図ります。また、自働化の点からは、ポカヨケなどの導入を図ります。
 以上の準備がしっかりできても、心配な点はいくつもあるので、現在の在庫を無いものと思って仕事を進める「クッション在庫方式」を実施されたらどうですかと記載されています。
 生産方式の導入後に、カンバン制度の導入に踏み切ります。
3.読書後の感想
 結論を一言で言え言われると、317pの図41「トヨタ生産方式とカンバン制度の導入計画」になります。注意いただきたいのは、「トヨタ生産方式の導入」に「カンバン制度の導入」が追加されていることです。つまり、世間一般の方の中には、トヨタ生産方式とカンバン制度を同じものと誤解をされている方もあるようですが、”トヨタ生産方式”は”製造の方式”であり、”カンバン制度”は”運用の手段”ですので、別々に記載がされています。
 新郷重夫先生の本は、ページ数が多く、同じような記述が何度も何度も出てきます。そのため読む時間が大変長くなります。しかし、これらを咀嚼して読んでいくことで、効率的な生産方法やトヨタ生産方式の基本が体の中に染み渡り、理解が深まり、力が付いてくるように思います。
 今から約30年前に出版された本ですが、今でも違和感なく読めるのは、それほど生産方式についての本質が変わっていないためではないかと想像します。
4.本の情報
 タイトル:トヨタ生産方式のIE的考察-ノン・ストック生産への展開-
 出版社:日刊工業新聞
 価格:2500円(当時)
 出版年:昭和55年
5.著者略歴
 昭和5年に山梨高等工業学校卒業後、台湾総督府交通局や日本能率協会に奉職。
 昭和34年に経営管理改善研究所を設立し、所長。
 昭和45年黄綬褒章を受ける。
6.外観
 Photo

                                                 井上三右衛門

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