絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

木曜日の夜です。

2009-10-08 | 美術
お風呂に入って、さっぱりして、もうベッドに入りました。
柱に背をつけて、足を伸ばし、長い枕を膝に乗せてその上にパソコンを乗せて書いています。

外は、風が吹いています。台風の吹き返しというものでしょうか。
テレビを見ていると、各地で被害があったようです。ここでは、あまり感じなかったので、テレビは大げさだななどと思っていましたが、軽く見てはいけないと感じました。

ーーーーーーー
バロックについて、私は、把握するために、バロックの三角形というとらえ方をしました。しかし、同じ時代に、その三角形の中央に覚えたい三人がいました。

それは、以前お話ししましたジョルジュ ド ラトゥールとクロードロラン、そして、プッサンです。

この三人は、いずれもフランス人だと思いますが、覚えたい画家です。

それぞれを覚えるために特徴をお話しします。

-------

ジョルジュ ド ラトゥールは、蝋燭の画家です。

光をテーマに話すときは、この人を忘れてはならない人です。レンブラントの光とカラバッヂオの光、フェルメールの光をお話ししましたが、覚えていますか。
その最後に、このラトゥールの光を入れなければなりません。光が画面の中にあるのです。蝋燭の光ですから。光を受けて明るく見える人と、光の手前にあって、暗く見えるものがあるのです。

ルーブルにある子どもと老人の絵は、子供がキリストで老人が大工ヨセフです。
ヨセフは、この世のキリストの父ですね。本当の父は神さまですから。代理の父です。その大工の仕事をキリストが手伝っているのでしょうか。蝋燭の明かりで照らしています。手のひらのむこうにある蝋燭の炎が印象的です。

-------

二人目は、クロードロランです。

この画家は、覚えにくければ、カンスタブルやターナーが学んだ画家と覚えてください。直接教えを受けたわけではなく、ロランの絵を見て学んだという意味です。
イギリスの風景画の先駆者として有名な二人が、クロードロランの絵を見て学んだということは興味深いです。

クロードロランは、クロードがモネと同じですから、フランス人だとわかります。
そのフランス人のロランが、絵を描いた場所は、イタリアでした。
当時、絵はイタリアで学ぶものということが、当たり前だったのでしょう。
有名な絵は、クレオパトラの上陸という絵です。
港に船がついていて、クレオパトラが上陸して来たのです。その港の風景は両側に大理石の建物があって、大きな木があるような状態で、何枚も描いていますが、どれもおなじようなパターンです。それが、ロンドンナショナルギャラリーの一か所に何枚もまとめて展示されています。


------

最後は、プッサンです。

フランスの古典主義画家として有名です。しかし、プッサンもイタリアで絵を描きました。
覚えるには、セザンヌの言葉です。

「プッサンほどすばらしい画家はいない。それ以降の画家は、プッサンをやり直すだけだ」

と言っています。

有名な絵は、「アルカディアの牧人」です。アルカディアは古代の理想郷ですが、
どんなところにも、死はおとずれるという意味が含まれている石碑を4人の人が囲んで見ています。


私は、個人的な勝手な覚え方ですが、私がよく通った雀荘がアルカディアという名前でした。それで、画面に描いてある人間が4人なので、とても覚えやすかったのです。マージャンは4人でやりますから。
訊いてみませんでしたが、よく考えると、その雀荘の名前を付けた理由は、この古代の理想郷を考えてのことかもしれないと今思いました。楽しい幸せなひと時ですから。

ーーーーー
長い話になってしまいました。

17世紀のバロックの時代に、バロックの特徴を背負ってはいませんが、同時に活躍した画家として覚えておきたい三人が、フランスにいたということでお話ししました。

もう一度、簡単に、

ラトゥールは、蝋燭の画家、ロランは風景画の先駆者カンスタブルとターナーが学んだ人、プッサンは、セザンヌが「プッサンをやり直すだけだ」と絶賛した。

このように、覚えてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イオンに来ました

2009-10-08 | 日記
イオンに来ました。

久しぶりで来たら、入ってすぐの和風レストランが閉店していました。
何度か入ったことがあるので、残念です。お寿司とおそばのお店でした。

天気は、大丈夫そうです。青空も見えて来ました。

------

塩野さんのルネッサンスとは、何であったのかを読んでいます。

レオナルドは、自分のパトロンを求めて、いろいろ場所を移動していました。
マキャベリーが言うには、チェーザレボルジアが最も優れたリーダーだったそうです。君主論の主人公もこの人だそうです。
レオナルドは、この人のところで、建築主任として働きますが、もう少しチェーザレが長生きをしてくれたら、レオナルドの一大インフラストラクチャーが
見られたかもしれないと、書いてありました。

チェーザレは革新的なので、誤解をされていた部分があるため、レオナルドは、なぜそんな評判の悪い人の所に行ったのかと、研究家の間ではレオナルドに対する疑問が出されるそうですが、マキャベリーに言わせれば、これこそすばらしい活躍の場だったようです。

なぜなら、レオナルドは自ら訪ねて行って、仕事を求めたそうですから。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木曜日の朝です。

2009-10-08 | 日記
台風のために、デッサン会をおやすみにしました。

しかし、外は晴れています。

大型で強い台風が、日本列島縦断ですから、お休みにするのは正解だと思いましたが、ここ本庄市は、全く台風は関係ないようです。有難いですね。

今も埼玉と群馬は、大雨洪水警報が出ているので、これから降るのでしょうか。
不思議でなりません。よく晴れているのです。

台風だから、もしかして竜巻ということもあり得ますし、突然の突風ということもあるかもしれないので、用心に越したことはありませんが、ここにいるとキツネにつままれたような感じです。

山の手線は、止まっていると聞きます。京浜東北線も同様。高崎線は半分動いているとか。鉄道はどこか一か所でも、木が倒れたなどのトラブルがあれば止まりますからわかりますが、外を見る限りとても穏やかで、テレビだけが大騒ぎしている感じに思えます。

この辺りは、そういう意味では台風に影響されず、住むには良いところですね。

被害に遭われた地域の方には、お見舞申し上げます。

ーーーーーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする