絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

Nさんの絵

2009-10-11 | 絵画指導
Nさんの秋の展覧会出品制作です。

色塗りを始めて二回目の指導になります。かなり進めて来ました。
この時点での、問題点をいくつか紹介ます。

1、右下の植木鉢が二つとも床から浮いています。左からの光を受けていることが描かれていないので、浮いてしまうのです。二つの内左側は、布の上にあるのですが、同心円のように見えて、格好が悪いです。右側に影をつける必要があります。
 

2、一番左の白い植木鉢が、傾いています。デッサンが狂っているように見えるので、直した方がよいでしょう。


3、ビンのラベルのデッサンが狂っています。


4、画面の左上のカーテンは暗く抑えた方が落ち着くでしょう。

5、人形の服が立体感がありません。明暗をつけて立体感を出したいです。

6、人形の右側の植物の明暗が良い感じです。絵具の密度がついて、このように描けると、いい感じになると思います。



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Sさんの絵

2009-10-11 | 絵画指導
Sさんが、絵を持って来ました。

私は「見てください」と電話があったので、時間を決めて待ちましたが、今回は口で言うだけでなく、一部描き方を教えないとダメかなと思って、絵具を用意して待っていました。

しかし、見たら左上の布の部分がとてもよくなっているので驚きました。
デッサン会で、石膏デッサンをやっていることが生きて来ました。
明暗技法が使えるようになってきたのです。



本人は、「もう嫌んなっちゃった。」と言っていました。
しかし、そのほめた部分は、とことんやったのだそうです。

今は、その部分だけ上手になってしまったので、そこだけ先生が描いてくれたように見えますから、他もそこみたいに上手に描かなければならないですねと話しました。

そのうまさを統一しなければならないのです。

「じゃあ、後4~5回嫌んなってください」と話しました。

前回言われてから、一週間もたたないで、こんなに良くなったのだから、後、4週間もあれば、完成しますから、がんばってくださいと話して、今日の指導は終わりました。

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ルネッサンスの画家たち

2009-10-11 | 美術
ルネッサンスを考えるとき、三大巨匠を年表の代わりにしてみると面白いとお話ししましたが、そう考えたら、ルネッサンス初期から覚えたい画家たちの年表を作ってみようと思いました。

これからやってみます。

チマブーエ   (1240~1302)ジョットの先生

ジョット    (1267~1337)スクロベーニ礼拝堂のフレスコ画

ブルネレスキー (1377~1446)透視図法、フィレンツェの大聖堂

ギベルティ   (1381~1455)天国の門

ドナテロ    (1386~1466)彫刻家

フラアンジェリコ(1387~1455)受胎告知

ウッチェロ   (1397~1475)遠近法大好き

マザッチョ   (1401~1428)貢ぎの銭、楽園追放

フィリッポリッピ(1406~1469)ボッチチェリーの先生

ピエロデラフランチェスカ(1415~1492)

ベロッキオ   (1435~1488)レオナルドの先生

ボッチチェリー (1444~1510)

ギルランダイオ (1449~1494)ミケランジェロの先生

ペルジーノ   (1450~1523)ラファエロの先生

レオナルド   (1452~1519)

ミケランジェロ (1475~1564)

ラファエロ   (1483~1520)

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これを見て、考えてみるのも面白いですね。

例えば、ラファエロはレオナルドが亡くなった次の年に亡くなっていますね。
37歳でした。若すぎますね。

マザッチョも若くして亡くなりました。あまりに技量が優れていたので、嫉妬した人から殺されたのではないかという話があります。

ドナテロとフラアンジェリコが一歳違い、ほとんど同じ年だったということは、何か関係があったかもしれませんね。同じフィレンツェにいましたからね。

ギベルティは、コンクールでブルネレスキーに勝って、天国の門を作りましたね。
天国の門という名前は、後にミケランジェロが付けたそうです。二人ともミケランジェロが生まれる20年以上前に亡くなっているのですね。

そう考えると、フィリッポリッピより前の人たちは、みんなミケランジェロが生まれる前に亡くなっています。そう考えると、それらの人たちと会話をしたということはありえないことになります。

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同時代を生きていて、しかも出会っている関係とか、会話があったり、お互いにどう思っていたかなどの情報があると面白いでしょうね。
そういう関係の本を読んでみたくなりました。

この話題は、このへんで。








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