批評会の話をしようとして、なかなか批評会になりませんね。
それでは、批評会の話をします。
普段、学校で行う批評会は、先生が話して生徒が聞くという形をとりますが、この写生旅行では、3年生が行います。ある程度、当番を決めて実力のある3年生が交代で批評をしますが、会場に並ぶだけ並べて、それを一区切りに、交代していきます。大体、一回に7~8点です。
そして、一通り言い終わると、指摘しなかったことで、気がついたことがあれば、他の3年生から意見を求めます。場合に寄ると、2年生から意見が出ることもあります。質問も同様です。
そして、言い終わると、最後に「先生何かありますか」と意見を求められるので、先輩たちが言わなかったことや、言っていた内容に問題がある点などを指摘します。
その場合学校と違うのは、時間が限られているので、一つの絵にじっくり時間をかけて批評をするわけにはいきません。そのため、この時点で言わなければならないことだけを考えて指摘します。
この方法でやると、先生が一人でやるよりも時間がかかるのですが、それでも、生徒たちにはとても勉強になります。
また、批評する生徒がどのようにアドバイスをするのかを見て、その子がどのくらい絵が分かっているかを知ることにもなります。
ーーーーー
この場合、生徒は割と問題点を言うことが多くて、良い点を言ってやることを忘れています。だから、先生は、「先輩たちの厳しい意見がたくさんあったけれど、なかなか良く描けたと思うよ」と、一年生を励ますことが多かったと思います。
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ここで、大事なことは、全員が黙って聞くということです。批評する人は、全員に聞こえる大きさの声で、内容が分かるようにしっかり話すということです。
絵を見ながら、描いた本人にも視線を向けて話しかけるようにやること。他の人にもわかるように、自分が邪魔にならないように立つ位置を移動したりしながら、話すこと。どの部分のことを言っているのか、はっきりわかるように棒を持って、示しながら話すことなど、まるで、教育実習の大学生に教えるようなことを教えました。
60人が一つの絵に注目して、無駄口一つ言わずに、一つの話題を共有するということです。これができると、全員の気持ちが一つになります。同じことを全員で考えて、どうしたらいいかアイディアを出し合い、おかしいことは全員で一緒に笑い、みんなで勉強するという形にするのです。
本庄第一高校美術部のレベルアップの秘訣は、このような全員で力を高めあう形が作れることではないかと思います。
この辺が、運動部みたいだと言われた原因でしょう。
批評をする人のやるべきこと、批評を受ける人の返事の仕方や態度など、いろいろな場面で叱られながら、この批評会が展開されて来ました。
私は、特に難しいことを言っているわけではありません。割と当然のことを言ってきたつもりです。しかし、全員が注意されずに気持ちよく、できるようになるには、かなり多くの注意を受ける場面が繰り返されました。
そして、歴史をたどると、最高の批評会は、芸術コース1期生が3年生だった年の批評会だったと思います。リーダーは副部長でしたが、その子が実にうまく批評会を運営しました。本当に上手で、面白く学ぶことができました。あんなに楽しい、内容の豊富な批評会は今までにないとさえ思いました。
実は、それ以前に、初めて男子が3年生になった学年の批評会がありましたが、そのときも面白い批評会だったのです。しかし、それ以上にうまい展開の批評会が行われました。これも、歴史ですね。
「全員で気持ちを一つにして、気持ちよく学ぶこと」簡単そうでなかなかできません。それも教育の一つなのです。そこには、多くの気配り、目配りが必要とされるのです。
ーーーーー
余談ですが、
私は、「部活は生徒たちの自主運営でやるもの」という気持ちを持っています。
だから、先生がいなくてもできるという形を作ってきました。
一番良いのは、先生が寝ていても、見ていなくても、留守でも生徒だけで活動できるというものです。なぜなら、絵を描くというのは、みんなばらばらでいろいろな所へ行って描くのです。一人の先生で目が届くわけがありません。余程、しっかりとしたハートを育てておかないと、いいかげんにサボる生徒が出て来ます。サボるだけならまだいいですが、しなくもいい悪さをする場合もあります。
だから、ハート作りが一番大切なのです。
問題があれば、活動停止などということも考えられます。運動部なら試合出場停止でしょう。だから、部員としての自覚や仲間を大切に思う気持ちを育てる必要があるのです。
それでは、批評会の話をします。
普段、学校で行う批評会は、先生が話して生徒が聞くという形をとりますが、この写生旅行では、3年生が行います。ある程度、当番を決めて実力のある3年生が交代で批評をしますが、会場に並ぶだけ並べて、それを一区切りに、交代していきます。大体、一回に7~8点です。
そして、一通り言い終わると、指摘しなかったことで、気がついたことがあれば、他の3年生から意見を求めます。場合に寄ると、2年生から意見が出ることもあります。質問も同様です。
そして、言い終わると、最後に「先生何かありますか」と意見を求められるので、先輩たちが言わなかったことや、言っていた内容に問題がある点などを指摘します。
その場合学校と違うのは、時間が限られているので、一つの絵にじっくり時間をかけて批評をするわけにはいきません。そのため、この時点で言わなければならないことだけを考えて指摘します。
この方法でやると、先生が一人でやるよりも時間がかかるのですが、それでも、生徒たちにはとても勉強になります。
また、批評する生徒がどのようにアドバイスをするのかを見て、その子がどのくらい絵が分かっているかを知ることにもなります。
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この場合、生徒は割と問題点を言うことが多くて、良い点を言ってやることを忘れています。だから、先生は、「先輩たちの厳しい意見がたくさんあったけれど、なかなか良く描けたと思うよ」と、一年生を励ますことが多かったと思います。
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ここで、大事なことは、全員が黙って聞くということです。批評する人は、全員に聞こえる大きさの声で、内容が分かるようにしっかり話すということです。
絵を見ながら、描いた本人にも視線を向けて話しかけるようにやること。他の人にもわかるように、自分が邪魔にならないように立つ位置を移動したりしながら、話すこと。どの部分のことを言っているのか、はっきりわかるように棒を持って、示しながら話すことなど、まるで、教育実習の大学生に教えるようなことを教えました。
60人が一つの絵に注目して、無駄口一つ言わずに、一つの話題を共有するということです。これができると、全員の気持ちが一つになります。同じことを全員で考えて、どうしたらいいかアイディアを出し合い、おかしいことは全員で一緒に笑い、みんなで勉強するという形にするのです。
本庄第一高校美術部のレベルアップの秘訣は、このような全員で力を高めあう形が作れることではないかと思います。
この辺が、運動部みたいだと言われた原因でしょう。
批評をする人のやるべきこと、批評を受ける人の返事の仕方や態度など、いろいろな場面で叱られながら、この批評会が展開されて来ました。
私は、特に難しいことを言っているわけではありません。割と当然のことを言ってきたつもりです。しかし、全員が注意されずに気持ちよく、できるようになるには、かなり多くの注意を受ける場面が繰り返されました。
そして、歴史をたどると、最高の批評会は、芸術コース1期生が3年生だった年の批評会だったと思います。リーダーは副部長でしたが、その子が実にうまく批評会を運営しました。本当に上手で、面白く学ぶことができました。あんなに楽しい、内容の豊富な批評会は今までにないとさえ思いました。
実は、それ以前に、初めて男子が3年生になった学年の批評会がありましたが、そのときも面白い批評会だったのです。しかし、それ以上にうまい展開の批評会が行われました。これも、歴史ですね。
「全員で気持ちを一つにして、気持ちよく学ぶこと」簡単そうでなかなかできません。それも教育の一つなのです。そこには、多くの気配り、目配りが必要とされるのです。
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余談ですが、
私は、「部活は生徒たちの自主運営でやるもの」という気持ちを持っています。
だから、先生がいなくてもできるという形を作ってきました。
一番良いのは、先生が寝ていても、見ていなくても、留守でも生徒だけで活動できるというものです。なぜなら、絵を描くというのは、みんなばらばらでいろいろな所へ行って描くのです。一人の先生で目が届くわけがありません。余程、しっかりとしたハートを育てておかないと、いいかげんにサボる生徒が出て来ます。サボるだけならまだいいですが、しなくもいい悪さをする場合もあります。
だから、ハート作りが一番大切なのです。
問題があれば、活動停止などということも考えられます。運動部なら試合出場停止でしょう。だから、部員としての自覚や仲間を大切に思う気持ちを育てる必要があるのです。