絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ベネチア派

2009-10-19 | 美術
ルネッサンス時代の美術については、ローマとフィレンツェを語れば、中心は語りつくせるのですが、少し離れたところに、ベネチア派と呼ばれる画家たちがいました。

その代表的な画家が、4人いますので、覚えましょう。

ジョルジョーネ(1478~1510)

ティツィアーノ(1490~1576)

チントレット (1518~1594)

ベロネーゼ  (1528~1588)

この4人です。
 1、ジョルジョーネは、ティツィアーノの先輩です。
 2、ティツィアーノは、チントレットの先生です。
 3、チントレットは、染物屋の息子なので、こういう風に呼ばれます。本名ではありません。

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それぞれ、代表的な絵を一枚づつ覚えると良いとおもいます。

ティツィアーノは、ウルビーノのビーナスが有名ですから、覚えてください。
この絵は、ジョルジョーネが描いた絵と同じポーズで描かれました。ジョルジョーネが描いた絵も描きかけだったものをティツィアーノが仕上げたようですが、ティツィアーノは、自分の絵の背景を室内にして、目を開けてこちらを見ている状態にしました。まるで、こちらを向いて挑発しているようだと言われます。
その絵から影響を受けたのかどうか、わかりませんが、このことは、ゴヤの裸のマハとか、マネのオランピアと同じことを感じさせる絵です。

ティツィアーノは、ローマでミケランジェロに出会っています。
そのとき、ミケランジェロは、ウルビーノのビーナスを見て、本人を前にしていたので、すばらしいと絶賛したそうですが、外に出てから、「人物の骨格が正確ではないので残念だ」と仲間に話したそうです。ティツィアーノが、解剖を学べば、すごい絵を描くようになると言ったそうです。

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余談ですが、ベネチアは、どうやってあの建物を建てたのでしょうか?
大量の木材の杭を打って、土台を固め、その上にあの建物を建てたといいますが、それだけで、なぜ崩れないのでしょうか?とにかく、初めに作った人たちに感心します。

私は、生徒を連れて、行ってきました。

ベネチアは、タクシーとかバスとか言っても、どちらも船です。大きな川のようになっている部分はバスが通ります。各駅停車は、左右の両側に交互に停車します。面白いです。
あるとき、犬が乗ってきました。そして、ある駅で降りました。その犬はしょっちゅう乗っているみたいです。ちゃんと降りるところが分かっていました。

バスやタクシーでないと、川を渡るのに、橋を渡らなければなりません。大きな川の部分は橋までが遠いので大変です。

有名な橋は、リアルト橋でした。
仮面舞踏会の仮面が売られていました。リアルト橋の上にある売店で買いました。
橋の上にお店が並んでいるのです。

満潮になると、地面の上に水が入ってきます。一階はどの建物も水浸しになります。だから、寝るのは二階より上です。
また、歩くために縁台の親分のようなものが、ずっと道に並べられます。高さが1メートルくらいだったと思います。
雨の時だったので、傘をさして歩くと、縁台の上ですれ違うのが、すこし大変でした。

サンマルコ広場は、満潮の時はゴンドラが入ってくるそうです。私が言った時は、そこまで水深が深くなりませんでした。太陽と月が重なる大潮の時は、そのようになるのでしょう。

とにかく、町はきれいで、まるで、お伽話の世界に来たような感じがしました。生徒たちは、しきりにかわいいと言い続けていました。町を見て、かわいいと表現したくなる気持ちがわかりますか。本当に白雪姫と小人たちが出てきてもおかしくない感じがしました。


コメント
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