Tさんが、秋の展覧会に出品したいということで、絵を持って来ました。
三点見せてくれましたので、その一つを紹介します。
これは、近くにある神社の池の端にある木です。秋の紅葉ですね。
この絵は、私が指導する前に描いた絵です。
紅葉も上手です。木の根っこも上手です。木の両サイドに見える神社の景色も上手です。どこも上手に描けているのですが、これでは、だめです。
どこを見たら良いかわかりません。狙いがわからないのです。結局全体的に見ると、木の幹に目が行って、その中心辺りを見ることになって、その中心には見るべきポイントがないのです。まるで、のっぺらぼうの顔を見るような感じになっています。
私は、よくこういう人がいたら、どこを見て話をしますか?と尋ねます。どうも中心の幹を見てしまうのです。
そこで、もし、この絵を出品したいなら、根っこが上手に描けているので、根っこを見せる絵にしてみますかとアイディアを出しました。
それには、絵を切らなければなりません。
本当は、その構図でもう一枚描けば良いのですが、体の状態で無理ができないというので、時間もないことから、トリ―ミングをして、40号を20号にして額に入れてみたらどうでしょうかとお話しました。
もし、そのようにすると、こんな絵になります。

本当は、もう少し下まで描いてあると良いのですが、描き直すことができないのでは、これで、出すしかないでしょう。
この方が、テーマがはっきりします。根っこの存在感がテーマです。色もこの方が落ち着きます。また、紅葉が隠れてみると、下の草に木漏れ日が当たっている感じが美しく見えます。いかがでしょうか。
三点見せてくれましたので、その一つを紹介します。
これは、近くにある神社の池の端にある木です。秋の紅葉ですね。
この絵は、私が指導する前に描いた絵です。
紅葉も上手です。木の根っこも上手です。木の両サイドに見える神社の景色も上手です。どこも上手に描けているのですが、これでは、だめです。
どこを見たら良いかわかりません。狙いがわからないのです。結局全体的に見ると、木の幹に目が行って、その中心辺りを見ることになって、その中心には見るべきポイントがないのです。まるで、のっぺらぼうの顔を見るような感じになっています。
私は、よくこういう人がいたら、どこを見て話をしますか?と尋ねます。どうも中心の幹を見てしまうのです。
そこで、もし、この絵を出品したいなら、根っこが上手に描けているので、根っこを見せる絵にしてみますかとアイディアを出しました。
それには、絵を切らなければなりません。
本当は、その構図でもう一枚描けば良いのですが、体の状態で無理ができないというので、時間もないことから、トリ―ミングをして、40号を20号にして額に入れてみたらどうでしょうかとお話しました。
もし、そのようにすると、こんな絵になります。

本当は、もう少し下まで描いてあると良いのですが、描き直すことができないのでは、これで、出すしかないでしょう。
この方が、テーマがはっきりします。根っこの存在感がテーマです。色もこの方が落ち着きます。また、紅葉が隠れてみると、下の草に木漏れ日が当たっている感じが美しく見えます。いかがでしょうか。