世界卓球日本代表、伊藤美誠(みま)選手の技は卓越している。
高速ラリーの中で球に緩急をつけるのは神の技。
しかもそれを前後左右に打ち分け、
球の回転方向や回転量まで操り、
何より競っている場面でそれを躊躇なく使ってくる精神力!
どうやったら15歳で身に付くのか信じられない。
準決勝の北朝鮮戦で勝負の行方がこの15歳の肩にのしかかったとき
どんな試練なのかと見ているのが苦しくて
試合から目をそらしてしまった私。
それでも全てを背負って戦いきって、勝ちきったとき、
私には美誠が白い炎に包まれて燃えているように見えた。
10秒足らずの間になん往復もするラリーの中で
力技はもちろん、
人間の持つ自然の条件反射に抗って相手の裏を突けなければ
得点には結びつかない。
条件反射を越えた反射神経を修得しなければトップでは戦えない。
伊藤選手は得点のバリエーションが多彩で素晴らしい。
画面を通して見るのではわかり難いけれど。
そして戦術の切り替えも柔軟だ。
余程冷静で頭がいいのだろう。
当然今日の中国との決勝戦にも出るだろう。
卓球は恐いスポーツで、思いがけずあっさり負けるかもしれない。
でも、世界ランク1位にだって勝つかもしれない。
さあ、どうなる。
今日は目をそらさずに力の限り応援したい。