北のパラダイス

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ヨーロッパ諸国の消費税率の考え方

2013年09月12日 | 消費税
どうやら来年の4月から日本の消費税率が8%にアップすることが決まったようですね。
正式には10月1日に首相が表明することになるようですが...ウソの表明ではないようです...

ところで、昨日のブログで紹介した世界の幸福度調査でNo1になったデンマークの消費税率は、なんと25%です。また、2位のノルウェーと5位のスウェーデンも25%で、4位のオランダも21%です。(いずれも2013年1月現在の税率)

これらの国々は消費税率が高い分、福祉、医療、教育などにお金がかからないような社会システムになっているため、トータルでは国民の利益になっているんでしょうね。
ちなみに、ヨーロッパ諸国は総じて消費税率が高く、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、アイルランド、スペイン、ポルトガルなども20%前後です。

このように考えると消費税率を上げることは、あながち悪いことでもありません。
ただ、日本の場合はやり方が姑息というか、中途半端というか...3%のアップ分のうち、2%相当分にあたる5兆円を景気失速を補う経済対策に充てるそうです。

確か7月の参議院選挙では3%のアップ分は全額、社会保障費に充てると公約に掲げたのではなかったでしょうか!?

経済対策に2%も還元してしまったら、結局、社会保障には1%しか充当できない訳だから、いっそのこと増税率は1%にするか、もしくは増税そのものを止めたほうが良い、という声が上がって来るのも当然だと言えます。

日本はいつもこのような小手先での対応しかやらないから、いつまでたっても抜本的な改革ができないんです。

デンマークやスウェーデンのように消費税率を25%にし、上げた20%分で、福祉も、医療も、教育も無料にするようなことは、日本の政治家や役人には残念ながら考えもつかないことでしょうね。

しかし、ヨーロツパではこれらのことを現実のものとしている国々があり、しかも国民からも支持を得ている訳ですから、日本だってやってやれないことはないはずなんです。

要は考え方ですね。
大多数の日本人が求めている幸福とは何なんでしょう?
お金でしょうか?
健康でしょうか?
愛でしょうか?
それら全てでしょうか?

私がデンマークに行った時に一番印象に残ったのは、気さくで、ゆとりがあり、笑顔の多いデンマーク人の国民性でした。

そのひとつの要因に、人々の経済的な豊かさがあると思います。
即ち、国の豊かさが、個人の豊かさに直結していて、それが「ゆとり」や「笑顔」に繋がっているように感じました。
それは、税収がきちんと国民に還元されているので、高い消費税率でも豊かな個人生活を営めるのです。

デンマークでお世話になった日本人のSさんは、数十年前に日本から単身渡航し、現在は、デンマーク人の奥様と3人の娘さんとで豊かに生活されています。

そのSさん、「3人の娘は全員が大学または大学院を卒業しているが、小学校から大学・大学院までの教育費はすべて国から支給され、私は1クローネも払っていない」
「もし全額自分で払っていたら、日本円に換算して数千万円にはなると思う」
「この間、私が国に支払った税金のトータルはその何分の一かで、いかにデンマークが素晴らしい国かということが分かるでしょう?」と仰っていました。

私はこの時、デンマークが「パラダイス」のように思えました。
そして、何とか私の住む北海道を、ひいては日本を、パラダイスにしたいと思いました。

しかし、私1人の力ではとうてい無理です。
ですから、何とか多くの人達が、まずはこの北海道を「北のパラダイス」にすることから行動を起こして戴きたいという思いで、毎日このブログを書き続けています。

1人ひとりが物心両面で満足が得られるような「北のパラダイス」を、みんなで力を合わせてこの北海道で創り上げようではありませんか!!



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