北のパラダイス

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繁栄の法則 :戸が笑う

2013年08月24日 | 企業理念
今日は、私が日頃心がけている北川八郎さんの「繁栄の法則:戸が笑う」を紹介したいと思います。

「繁栄の法則:戸が笑う」

 私たちはたいていの場合、お店にとって「都合の良いお客さん」を大事にしてしまいがちです。そうではなくて、お客さんにとって「良いお店」になることを学んでいきましょう。そこに住む人や働く人が、お互いに仲がよく、和気あいあいとしていと、その建物の入口が笑い、光を放って、人を呼び寄せます。「戸が笑う」とは、そのような「福の現象」を指しています。

 お客さんにとって、自分を歓迎してくれて、安らぎを与えてくれ、親切心のある社員がいるお店は、いくらでもあります。お客さんに「作った笑顔」を向けるのではなく、自分の心に、自分に、笑顔を向けてみましょう。そうすると、社員同士が補い合うことを覚え、売場の雰囲気が変わり、職場に行くことが楽しくなり、接客が和やかになっていきます。そして笑顔や歓迎する心、心地良さなど、自分の一番よいところを表に出していきましょう。このように「心」のありようを確立し、そこから出てくる具体的な対応を、現実に即して、実行していけば良いのです。

 繁栄の法則には、生き方のルールがあります。その第一は「肯定的に生きる」です。
これは単に「考え方をプラス思考に変える」ということではありません。もっと心の奥深い次元で、すべてのことに関して「肯定的に受け止めて生きる」という練習が必要です。そして、たくさんの励ましと、勇気と希望の出る言葉を、毎日まわりの人に届けることを心掛けましょう。

 日本人は不安ごとを言って、組織を緊張させ、士気を高めようとする傾向が強いのですが、これは失敗を引き付けてしまうことが多いです。上の人の思考が下の人に影響を与えることをピグマリオン効果と言いますが、一番力のある社長が、プラスの言葉を使えば、全体を活気づけることができます。

 また人は、大きなことを小さな気持ちでやることがなかなかできません。すべて否定的に、そして過大に受け止めてしまいがちです。一大決心して臨むと「失敗したら...」というようなプレッシャーで、緊張して乗り切れないことがよくあります。また自分の心が「失敗への恐れ」の方向に行くと、相手の感情もマイナスの方向に誘われてしまいます。むしろ失敗してもともとぐらいの軽い気持ちでやることです。そして「きっとうまくいく」と心の中にエネルギーを溜め、自分と相手の両方に光を送りましょう。良き期待をすれば、良きことを引き付けます。そして良き感情は、恐れを消滅させます。そのためにも、うまくいった時のイメージと感情を思い起こす練習をしましょう。

 「果報は寝て待て」と言いますが、これは「やるだけのことをやって、良きことをイメージして寝て待て」ということです。ほとんどの日本人は体質的に否定的で、世の中に不平や恐れを抱くことが多いのです。しかし恐れると、却って恐れを引き付けてしまいます。結果が不安な人は「寝て待て」ません。必要なのは胆力(小さな悟り)です。いつも善意を抱いて、良きことを期待しましょう。

 繁栄の法則の第二は「与えること」と「感謝」です。良きものを人に与えることが、繁栄の基本のひとつなのです。なかなか他人に良きものを与えられないものですが、少し損して生きていくといいのです。どれくらい損をするかというと、10%くらいの小さな損でいいです。儲けを目指す商売をすると、お客さんに向ける視線や言葉に「鋭さ」が生じます。喜んで貰えるからと商売をすると「優しさや喜び、温かさ」が生じます。どちらを選ぶか、それは自由です。ただ繁栄しているところは、やはり少し損しているというか、よそよりも少し喜びをお客さんに与えています。

 また感謝というのは、ありがたいと心で思うだけではなく、人にも同じ喜びを与えて初めて完成します。つまり「返謝」が大切です。「ありがとう」と言って貰う側に立つのは難しいのですが、そこに立つとあなたは輝き始めます。このことが「繁栄の法則」の最大のものです。人から「ありがとう」と言われる人には、どんどんエネルギーが溜まりす。そしてそれをまた人に返すと、またたくさんの人から「ありがとう」と言われるようになります。こうして笑顔がまわりに集まり、あふれるように好意のエネルギーが集まりす。

 いつも動機の純粋性とその内容を一致させるように心を高めましょう。濁ると濁っ分、時代の変化についていけず、必ず後で苦がやってきます。ですからいつも「信」をもとにお店をしましょう。感謝セールも売りたい一心からやると、お客さんはなびきません。感謝セールという型(ノウハウ)を真似ても、感謝の心をもたない人は、やがて売上の減少に苦しむことになります。

 人々に喜びや希望を提供することが、夢の原点です。ところが夢と野心を取り違えていることが多いのです。個人的な力だけに頼っていると、私利私欲の方向に走ってしまいます。また自分の都合に従って生きようとすると、トラブルが生じることがあります。しかしまわりの人から生かされていると、自分のなかに生きる力が出てきます。「生かされている」ことを知って、苦しみから抜け、順調にいき始めると、感謝の気持ちが生まれす。自分の夢や目標のために生きるための必須条件は、まわりの人々に感謝しながら、仕事をしていくことです。

 三番目に大事なことは「拡大させることより充実させること」です。「充実」とは、利益をお客さんや従業員に返す施策を実行することです。ムチを強くねじると跳ね返りが大きいように、成功を急ぎ、拡大に走ると、強いねじれが生じて、足を掬われることが多いものです。組織は生き物で、必ず拡大を目指します。そして組織が大きくなると、言うことを聞かない生き物になります。だから拡大において、時を急いではいけません。

 四番目は「利」よりも「信」を選ぶことです。迷った時は、損することを恐れないで、信を選び、出会いや導きに従いましょう。「信」こそお金を生む大切なエネルギーです。
人には時の流れというか「運」があります。そして運には、必ず人と心が介在します。
また運というものは、人が作り、その達成には「時」が必要です。しかし表面だけを取り繕うと「運」は去っていきます。その結果、信を失った会社はたちまち社会から消えてしまいます。

 人の喜びのために仕事をすると、売り方や方針に人間味や安らぎがあります。しかし、利を優先すると、売り方や方針に鋭さが出て、時代の波に左右され、山と谷の世界に入っていきます。「利よりも信」を求め、自分の使命を果たす生き方をしてはどうでしょう。

 五番目に大事なことは「自己犠牲」と「徳のレンガを積む」ことです。人のつながりの中で生きていくならば、必ず自己犠牲を伴います。自己犠牲ができない人は、一時的に成功しても、徳を失い、繁栄はなくなります。成功した人が貧しい時を脱出し、裕福になったあとも、自己犠牲できることが大切です。
 
 人生のおごりは、繁栄の九合目にあらわれます。おごりに入ると、人の言うことや諌めが耳に入らなくなります。そして自分が一番正しいと思い、すべてを正当化するようになります。その結果、取り返しがつかない状態になってしまうのです。重い貨車を積んだ列車がすぐには止まれないように、名誉とか秘密という荷物をいっぱいもっている人は、転換がなかなかききません。そのような人は、できるだけ貨車(秘密とおごり)を少なくすることです。いつでも自由自在に止まれるように、勇気と胆力を養って生きていくことす。

 私たちは知らないうちに人を傷つけ、罪を重ねています。そのひとつに「許さない」ことがあります。人を許すことで、怒りは消えていくことが多いのですが、許さないことによって心の奥に罪の塊を作ります。そして許さないことで、私たちは、ストレスを感じ、悩み苦しむことになります。生きる上でストレスの少ない生き方をすることは大切なことです。



私は仕事に行き詰るとこの「繁栄の法則:戸が笑う」を何度も何度も読み返します。
この文章の中には仕事に関する事だけでなく、人との付き合いや人生そのもののエッセンスが詰まっています。
何かの参考になりましたら幸いです。


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