北のパラダイス

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まさに正念場

2013年11月25日 | 特定秘密保護法案
昨日(24日)午前中、NHKテレビで放映していた政治討論会をずっと見ていてました。

討論のテーマは「一票の格差是正問題」と「特定秘密保護法案問題」についてでした。

両方とも非常に重要なテーマですが、特に「特定秘密保護法案問題」については、自民党と公明党が26日にも衆議院を通過させようとしており、まさに待った無しの今が正念場という状況の中で、与野党が激しい攻防を繰り広げている事が如実に見て取れました。

自民・公明に同調し修正案で合意形成を図っている「みんなの党」と「維新の会」以外の野党は、若干の温度差はあるものの「法案に反対・廃案」の姿勢で臨んでいます。

また、みんなと維新も修正案で合意したものの、採決のしかたで方向性に違いが現れています。

私が注目したのは、「自民党」「維新の会」「生活の党」の発言です。

まず自民党。

「特定秘密保護法案のような法律は、アメリカ、イギリス、ドイツなど、多くの国が定めており、日本にこれまでそのような法律がなかったこと自体おかしな話だ」という趣旨のことを述べました。

じゃあ、これまでそのような法律が無かった日本で、何か国際的に不利益な事や危険な事があったんでしょうか?

せいぜい、日本が知りたい国際的な秘密がこれまで入手できなかった事ぐらいじゃないでしょうか?

逆に、これから日本が日米軍事同盟をさらに強化し、集団自衛権を行使して行こうとする時に、特定秘密保護法が無ければアメリカなどの同盟国から必要な秘匿情報が得られない、という事情があります。

その本音を隠し、「他の国がきちんと法を整備しているのに、日本だけがまだちゃんとした法律が無いのはおかしい」などと、問題を完全にすり替えた発言です。

さらに、共産党などからの「戦前・戦中の暗黒時代に戻す気か?」という発言に、「法案成立により暗黒社会が再来すると言うなら、アメリカも、イギリスも、ドイツも、みんな暗黒社会になっているはずだが、そうはなっていない」と、訳のわからない事を言う始末です。

これには、修正案に同意した「維新の会」も思うところがあったようで、「この法案を急いで通す必要性は全くない。もっと時間をかけて慎重に議論しなければならない法案だ」と、早期採決を目論む自民党に対して釘を刺しました。

また「生活の党」からは、「この法案が通ってしまうと強大な国家権力が出来上ってしまう」と、暗に戦前・戦中時代の軍事独裁国家への再来を危惧する発言が出ました。

ところで、共同通信社が23日と24日に実施した全国電話世論調査によると、法案が成立した場合に国民の「知る権利」が守られるとは思わないとの回答が62.9%に上りました。

また、支持政党別の法案への賛否については、自民党と公明党の支持者のうち60%程度が法案に賛成しているものの、野党は全て、反対を表明する支持者のほうが多い状況です。

特に、修正案に合意した「維新の会」と「みんなの党」についても反対者が過半数を占め、党と支持者とで考え方の違いが明らかになりました。

さて、維新の会が早期採決に懸念を表明したことにより、衆議院通過は予定の26日から28日にずれ込むことになるかもしれません。

そうなると、参議院での審議日程確保が難しくなり、12月6日の国会会期末までに成立させることが困難になるとのことで、自民党と公明党は会期末までの成立を急いでます。

これは国民不在の党利党略の暴挙であり、まさに今が正念場です。
何が何でも国会審議を遅らせて、今国会での成立を阻み廃案まで持って行かなければなりません!!

私が反対する大きな理由は、「子孫に害を及ぼすような法律を絶対に通してはいけない!!」と言う事です。

この思いは、「原発再稼働」への反対にも通じるものです。

日本は、70年前に軍事独裁国家の暴挙によって多くの者(物)を失いました。
しかし、戦勝国が作ったとは言え「戦争放棄」を謳った平和憲法により、戦後の日本社会は平和と繁栄を享受することができました。

日本は今、生活の党が懸念するように、軍事独裁国家と言ういつか来た道をひたひたと後戻りしています。
しかし、そんな事は断じて許しちゃいけません!! 
まさに今が正念場です!!

どのような手段でもかまいません。
とにかく、「特定秘密保護法案」に反対し廃案を求める声を上げましょう!!
今となっては、我々一般庶民ができるのは声を上げる事しかないかもしれませんが、その声も上げなければ相手に通じません。

法案が成立してしまったら、ブログでこのような発言を行う事もできなくなるかもしれません。
ある日突然、理由も判らないまま逮捕・収監されてしまうかもしれません。

そんなあり得ない事が、これから現実に起きようとしています...。




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