須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

しあわせに生きるために(^^)

2012年06月28日 | スタッフより
生きていると、いろいろなことがありますね。

だれでも、いつでも、「しあわせ」になりたいと思うのが普通で、いやな事やつらい事があれば、なるべく早く、そこから抜け出したい・・・。

でも、そう簡単にいかないこともあります。

そんな時、どうやって切り抜けて行けばいいんだろうか、

どうやって乗り越えてゆけばいいんだろうか・・・

悩んで悩んで、考えて考えて・・・

それでも出ない答えや結論もある。

例えばですが、そんな時、「流れにまかせる」のも、ひとつの方法ですし、

「思いっ切り方向転換をする」のも、いいかもしれない。。

その判断は、最後は自分でするしかない。





こんな詩に、励まされたり、背中を押されたりしながら、

やっぱり生きている限り、あきらめることなく「自分の人生」、満足いくように進んでいきたいですね。

先週、主人の父が75年の人生を終え、旅立ちましたが、なんだか不思議と、以前よりも近くに感じます。

昨年11月に、宮城県石巻へ行ったあと、宮原敬助君とのご縁で「ハート to ハート 市民公開講座」へ行き、移植医療のことや、臓器提供のこと・・・

知らなかったことを、たくさん知ることができました。

その時のブログ

移植医療の素晴らしさや課題・・・いろいろな事をお聞きする中で、心に強く残っていた
救急医療現場で働く医師のお話しです。

そのことを書いた部分をもう一度紹介します。長いですが、良かったら読んで下さい。

「救急医療の現場で働く鹿野先生は、緊急搬送される患者さんを毎日毎日助ける努力をされていて……

救命救急に全力をそそぎながら、今は人工心臓で身体を動かす医療機器も性能も良くなり、延命はできる

でも、残されたわずかな時間

「看取る」

という医療がされていないとうったえていました。

日本人による、日本人のための、

「人を看取る」という医療……


って何なのでしょうか…

「脳死は、人の死ですか?」

様々な要因で、救急搬送されてくる現場で働く鹿野先生の話しは、本当に現実味があり、心にどんどん入ってきます。

脳死……

アンケートでは、脳死は人の死と思うという人は、1999年の調査で国民の73パーセントだったそうです。

ですが、実際にその場面に立つ人は、そうは思っていないんだと。

鹿野先生も、今も病院でたくさんのスタッフと、救命救急に全力を注ぎながら、なんとか命を助けようと、人工心肺蘇生法で生命を維持させる努力をしている。


でも、どんなにがんばっても、どんなに医学が発展しても、救えない命がある…

そうなった時

これからの限られた時間

医師は家族に、

「亡くなってしまうということの告知」

をしなければならない。

ここから大切なのが、
「看取りの医療」です。

鹿野先生の働く救急病院では、とても重要性を持って取り組んでいることを教えて下さいました。

例えば、

髪の毛を綺麗に洗ったり、髪を切ったり、

お化粧をしてあげたり、

ベッドごと外に出て、陽なたぼっこを家族としたり、

野球が好きだったお父さんに、野球のユニフォームを着せてあげたり…

ご家族に、残されたわずかな時間を、カメラに収めたりビデオを撮ったり、

お子さまの場合には、好きだったオモチャや、絵本を持ってきて、絵本を読んであげたり…

そのご家族の方々の了承を得た上での実際の写真には、もう胸がいっぱいで、涙がぼろぼろこぼれました。

ですが、写真のご家族は、笑顔なんです。

あと数日、あと数時間しか生きられない、今は呼吸器と人工心肺蘇生装置で生きているが、医師はあとどのくらいという事は経験からわかっている。

だからこそ、その時間を大切に過ごすこと
できる限りのことを、何ができるのかを、この病院の先生方やスタッフのみなさんは日々考え、実践されているのでした…。」

そう、この時に聞いたことが、私の心にあり、主人の父がもうわずかな時間しか残されていないと分かった時、「後悔したくない、主人にも子供達にも後悔させたくない」という気持ちが強く働き、そして過ごした一日がありました。

お別れの瞬間まで、一緒に時間を過ごそう。ここまでがんばってきた義父に、感謝の気持ちを伝えよう、しっかり手を握り続けよう。話し続けよう。

笑顔で話しかけよう。

そう意識することができ、子供達もおじいちゃんとの別れのあと、「じいちゃん、ほんとうによくがんばったね。」と7歳の娘がお姉ちゃん、お兄ちゃんに言いました。

その言葉が出たことが、私は嬉しかった・・・。

今思うことは、「生きているこの瞬間瞬間を一生懸命、そして無理なく生きる事」が大切だなぁ・・・と、

後ろを振り返るよりも、前を向いて歩いてゆきたい。

だれかを悪く思うよりも、その人の良いところをみて接したい。


・・・また、長々とすみません。読んでくださってありがとうございます。

















コメント
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