須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

明祥中学校の皆さん、ありがとうございました!

2014年02月06日 | 講演会・サイン会のお知らせ
2014年2月3日、立春の日に愛知県安城市「明祥中学校」様にて今年最初の須永博士講演会を開催いたしました。

この講演会実現までは、この学校の教頭先生の20年かけての想いが込められていました。

須永博士が愛知県西尾市で展覧会を毎年開催しておりまして、その展覧会場に当時中学校の理科の教諭をされていた沓名先生が来てくださっていました。

その時に書いた詩がこちらです



「君よ

青春甘えてはだめだ

逃げてはだめだ

ゆらいではだめだ

君よ

青春は悩みの連続だ

試練の連続だ

挫折の連続だ

それを自分の心で 

力で 意志で

耐えのりこえ解決してゆくことだ

我が大切な生徒の君よ

いま青春の時

まっすぐ まっすぐ

自分の人生をつくっていってください」

この詩が、沓名先生の教師人生の原動力となってきたんだと教えていただきました。

毎年カレンダーのご注文などをしてくださっていましたので、私も沓名先生のお名前はよく覚えていたのですがの2009年11月のご注文の際に須永博士との出逢い、1995年に書いた上のパネルの事や教師人生のことを書いてくださっていました。

それからこの日まで、何度も何度もメールをいただいたり、昨年の夏にはここ熊本の須永博士美術館まで足を運んでくださり・・・今回の講演会が実現いたしました。

2009年にいただいたメールには

「選んだこの道もあと4年を残すだけになりました。「子供たちのため、若い先生のためにできることに命を燃やそう」と一日一日を大切に、一生懸命生きています。」
と書かれてありました。

本当は教育講演会の講師として須永博士をとの思いがあったそうですが叶わず・・・でも、夢は持っていてくださいました。

そして、ご連絡をいただいたのが昨年の6月。

2年生の立志の会の講師として呼びたいとのメールをいただきました。

「教員生活最後の年になった今、どうしても教え子のみんなに須永博士という詩人の存在を知らせ、須永博士の生き方に触れてもらい、生きること、いのちの尊さについて感じたり考えたり決意させたりする機会を与えたい」

という内容でした。

私もスタッフとしてぜひ実現させたい!!!と強く思いました。

その後、夏には須永博士美術館まで来てくださり、直接お会いして講演会実現のための打ち合わせをしました。

日にちは2014年2月3日、2年生の立志の会に決まり、そして2年生だけでなく、翌日2月4日に入試を控えている3年生にも、これから大きく成長してゆく1年生にもぜひ聞かせたいとのことで話を進めてきました。

そしていよいよ迎えた2014年2月3日。

前日安城入りした須永博士も、この時期体調だけは気をつけよう!元気な姿で明祥中学校のその場所まで立とう!ということを目標に過ごしてきたと話していました。

到着した明祥中学校では、朝から体育館から立志の会のリハーサルを行っていて、綺麗な歌声が聞こえました。

初めてご挨拶した明祥中学校の上原校長先生



ご挨拶をして、須永博士が上原校長先生のこれまでの教師人生をたずねたり、須永自身も想いを話していました。
あとで上原校長先生から「やっぱり出逢うべくして出逢うんですね」とのお言葉をいただきました。

出逢いは必然。ここで、この日にお会いできたことが須永博士にとっても、きっと上原校長先生にとっても必然的だったように思いました。

ご挨拶のあと、体育館のステージ準備をして、あっという間に昼になりました。



2年生142名の皆さんがこの日のために準備した自分の生まれたときからの手作りアルバムが並び、保護者の皆さんも嬉しそうな表情で見ていました。

立志の会では、素敵な発表があり、後ろで見ていた須永博士も

「感動するね・・・」とこみあげてくるものがありました。



約1時間の素晴らしい発表と歌声で、会場内は温かい空気に包まれた中、ステージを須永博士講演会スタイルに並び替え、いよいよ本番!

講演会のスタートです。

立志の会の時間中、授業参観をしていた1年生3年生も入場しました。保護者の皆さんも多くの方が残っていてくださいました。



皆さんの間を通って、後方からステージへ歩いての入場









青春時代、弱い人間だった自分、孤独、絶望の中で見つけたひとつの夢「詩人になりたい」
この夢に向かって歩んできたこれまでの人生を語り、

「自分を強い人間にしたい」と始めた旅の中で出逢ってきた、本気で生きてきた人々との出逢い、そして別れ。

約1時間の講演の中で、ひとつでも、少しでも、皆さんの心に届くものがあったかな・・・。

私もこれまで何十回と聞いてきた講演ですが、もうすぐ72歳になる須永博士が、10代を生きる皆さんへ伝えたいことへの想いを感じました。

最後に皆さんに語りかけた言葉が心に残りました。



「皆さん、生きていてくれればいいんです。本当に、“今”生きていてくれればいいんです。
人に迷惑をかけないで、我が道を夢を追い続けてくれればいいんです。

それがずっと続けば、こんな幸せなことはありません。」

須永博士が伝えたいこと、それは「生きること」

どんなことがあっても、どんな状況であっても、「生きていること」「生きていられること」それが一番の幸せなんだよということ

これは、沓名教頭先生が須永博士を講師として呼びたいという想いの中のものと同じことでした。

「いのちを大事に、生き抜いてください。」

沓名教頭先生が最後に須永博士からマイクを渡されて皆さんに話した言葉が心に残っています。



2年生の代表の生徒さんの挨拶の中では、

「ひとつの言葉によって踏み出せなかった一歩が踏み出せるようになるということが分かりました。
今生きている人生を精一杯生きようと思いました。」

という言葉がありました。




2年生皆さんと記念写真








この日まで、立志の会という大切な行事の中で須永博士を講師に選んでくださった沓名教頭先生、GOサインを出してくださった上原校長先生、ご尽力いただいた明祥中学校の先生方、温かく迎えて下さった生徒の皆様、本当にありがとうございました。











明祥中学校ホームページでも紹介されていますが、現在、明祥中学校様内の「明芸館」というギャラリーに須永博士の作品を展示しています。

須永博士美術館から貸し出しをした作品のほか、地域の方々で須永博士の作品を持っている方々からお借りしたという作品も展示してあります。

1994年、1996年、1997年、2004年など日付けが入っているものもあり、安城の皆様との出逢いの歴史を感じます。(毎年、隣町の西尾市のミカさんというお店で展覧会を開催していました。)

お近くの方は、ぜひ明祥中学校様内の明芸館へも訪れてみてください。















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