SURGERY NOW note

がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。

肝内胆管がんと肝外胆管がんの再発に対する再切除の有効性

2012-09-19 | 学会
2012年9月20-21日に京王プラザホテルで開催される日本胆道学会で、肝内胆管がんおよび肝外胆管がんの再発に対する再切除の有効性について発表します。

胆管がんの再発に対しては化学療法を行うことが多いのですが、私達は切除可能な場合には積極的に切除することを基本にしています。実際に切除可能な人では、切除後の予後も良く、東海大の6例再切除例の初回切除からの5年生存率は83%と極めて良好でした。しかし、再切除後にがんが再発することも多く、6例中4例で再発し、このうち3例はさらに切除しました。胆管がんが再発しても諦めずに、手術と抗がん剤で治療すれば、かなり良い成績が得られるのです。