郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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「花房観音」さんの著作を読む

2020-07-25 | 日記
私はよくブックオフに行く。
気になっていた本を探す場合もあるが、ほとんどは時間つぶしにお得な本を探してみて歩くのである。
 
先日、「は」の行の作者のところを見ていたら、「花房観音」さんという作家の本があった。
カバー裏の著者のプロフィールをみると、2010年に「花祀り」で団鬼六賞大賞を受賞しデビューとある。
官能小説では、男女のありようを芯から炙り出す筆力の高さに女性からの支持も厚いとあった。
 
棚にあったのは「花びらめくり」という官能短編集であった。
5編の作品は、近代文学を代表する文豪たちの名作を元にした「文豪官能」であった。
「藪の中の情事」ーーー芥川龍之介の「藪の中」
「片腕の人」-----川端康成の「片腕」
「卍の女」------谷崎潤一郎の「卍」
「それからのこと」ーー夏目漱石の「それから」
「仮面の記憶」----三島由紀夫の「仮面の告白」
 
いずれの文豪も、その作品名も、知ってはいたが、恥ずかしながら読んだことのないものであった。
 
文学作品の中に抽象的に描かれているエロを、妄想力を発揮してあからさまに描いてみたいと、作者が言う通り
エロい作品であった。
他の作品を探すのが楽しみになった。
 
ちなみに、先日の新聞の広告欄に「花房観音」さんの最近の著作の広告が出ていた。
「京都に女王と呼ばれた作家がいた  山村美紗とふたりの男」(西日本出版社)という作品で、
官能小説ではないだろうが、これも読んでみたくなった。
 
 
 
 
コメント (1)
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