郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

歴史紀行 峠をあるく(井出孫六著)

2022-03-07 | 読書

大分前に読んだ本である。

井出孫六氏は長野県生まれの作家である。直木賞も受賞している。
昔、退職後に峠歩きをしてみたいと思って読んだ本である。
本の中身は、12の峠のことが書いてある。
なかでも、最初に出てくる「十石峠」が印象に残っている。
著者が歩いた埼玉県吉田町から群馬県を越えて長野県の佐久町までの十石峠は、明治時代の秩父事件の
道だからである。
かなり以前にみた「秩父事件」を題材にした映画をみて、関心を持っていた。
他には、
洞ヶ峠、笛吹峠、二重峠、赤土峠、乙女峠、御殿峠、狩勝峠、大菩薩峠、野麦峠、人形峠、八達嶺であった。
日本の各地にある峠11か所と中国の北京にある八達嶺の12か所であった。
有名な峠もあるし、あまり知られていない峠もあった。
その峠に起こった歴史的事件などを背景に、著者が歩いて感じたことが書かれていた。
関係した事件は、けっこう悲しい事件が多かったように思う。
中でも、私が知らなかった峠では、島根県にある「乙女峠」の事件が悲しかった。
これは、島根県津和野町に起こった、明治維新のときの切支丹殉教の話であった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする