この本は以前に古本屋で見つけ買っておいた。
私の子供たちは広島に縁がある。そのため広島には何度も行っている。
したがって、観光地的なことは知っているが、普段の広島や昔の広島のことはあまり知らない。
そこでこの本を読んでみることにした。
この本の著者岩中氏は名古屋出身のようであるが、出版プロデューサーをしていて地域の風土と人々の気質との関係を
テーマに、「名古屋学」「博多学」「札幌学」「鹿児島学」「広島学」などを書いているという。
この「広島の力」は2017年1月の発行である。
すでに2011年に「広島学」を上梓していたのだが、2016年に広島カープが25年ぶりに優勝を実現させた
ことから、広島にはまだまだ驚くような「力」があるということで、書き始めたという。
内容は、「広島の力」を探るヒントを4章に分けて検証している。
1章 広島人はなぜ、屈託のない性分なのか
2章 広島人はなぜ、ファミリー意識が強いのか
3章 広島人はなぜ、グローバルな発想が得意なのか
4章 広島人はなぜ、地元愛にこだわりすぎるのか
「広島の力」にはその土台に「土地の力」、「気候の力」などもあるでしょうが、一番大きいのは「人の力」
でしょうか。広島県人の気質がものを言っているようです。
宮城県は、広島県と似たような特徴を持っている気がします。
海がある県として、牡蠣が有名です。
観光地も、日本三景の宮島(厳島)に対して、宮城には松島があります。
スポーツに関しても、広島にはカープがあり、宮城には楽天があります。
都市も、人口100万人を超える広島市と仙台市、どちらも中国地方、東北地方ではその中心都市です。
それでも、広島に行くと活気があり、にぎやかで、皆さん元気にあふれているような気がします。
そろそろコロナも収まってきたかと思われるので、また広島に行って「広島の力」を感じてきたいと思います。