先日、古本市で買ってきた。
最近NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見ているので、鎌倉時代前後に関心があり、手に取った。
この作品は昭和53年に刊行されたものを、昭和60年に文庫化された。
内容は6編からなっており、平家滅亡前後から実朝暗殺、源氏三代の滅亡の頃までを扱っていると思う。
特に「頼朝の死」は最近放送されたので関心があり最初に読んだが、当時から死因についてはいろいろ噂があったようだ。噂がさらに別な噂をよんで、人々の心が疑心暗鬼になっていたように思われる。
さらにこの事件については、幕府の公式記録の吾妻鏡からも欠落していることから、さまざまな死因説が飛び交うことになったようだ。
また、「寂光院残照」も読み応えがあった。