郷が杜備忘録

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要約 世界文学「緋文字」(ナサニエル・ホーソーン著)

2023-02-19 | 読書

要約世界文学のなかから「緋文字(ひもんじ)」を読んだ。英語の書名は「THE SCARLET LETTER」である。 

19世紀の作品であるが、舞台は17世紀のアメリカである。」
なぜ「緋文字」を読んだかというと、以前に読んだ、河村望という方の書いた「プラグマティズムで読み解く明治維新」の本の中で、
序論の中にこの本が取り上げられていて気になっていたからである。
この河村氏の本はなかなかわかりにくい本ではあるが、なにか明治時代から今に至る日米関係を理解するのに役に立つかなと思っている。
難しいながら、いろいろな河村氏の考察が書かれていて、これからも読んでいきたいと思っている。
ところで、私が学生時代に世界史を学んだ頃は、18世紀から19世紀のころには市民社会の文化として、いまでも著名な文学者が現れ
有名な作品を書き、昔の文学全集にもたくさん作品があったように思う。
そのなかでアメリカでは、アーヴィング、ホーソン、ロングフェロー、エマソン、ホイットマンなどがあった。
なかでも有名なのが、この「緋文字」であったと思う。
そこでこの小説の内容であるが、要約世界文学の作者である木原氏の解説によれば、「小説の時代は17世紀の中頃、主人公は
ニュー・イングランドに作られた清教徒の町で当時の厳しいおきてによって不倫を罰せられた女性である。赤い文字のAは姦通を意味するが、
罪を犯しても、その苦悩によって、かえって心が高められることもあるのではないかということがこの小説のテーマである」という。
しかし、あらすじを読んだだけではやはりその内容を理解するのは難しかった。さらに17世紀のアメリカで、その時代はアメリカ建国のころ
であり、清教徒というキリスト教の宗派の話でもあり、歴史や宗教のことも知らないと理解できないことであると思う。
幸いなことに岩波文庫で「完訳 緋文字」という文庫を見つけたので、今度はそちらも読んでみたいと思っている。


最近の世界の流れ、動きは、宗教とマネーによって混乱させられていると思っている。
「緋文字」の時代のアメリカはその端緒であり、時代の理解にもつながるのかなと勝手に思っている。


コメント
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