ボランティアの仕事の関係で、標題の本を読みました。
その中に、「白鳥蘆花に入る」という言葉がありました。
ネットで調べたら、蘆花とは葦の花で白い花だということです。その中に白鳥が入ると、白鳥の動きで白い葦の花がそよぎだすということです。
次郎物語を書いた下村湖人が小説内で語った言葉です。
その意味は、たとえ名が出ずとも研鑽を積み、善行を行うことの美しさになぞらえているといいます。元来は禅宗の経典に「白馬入芦花」といったようですが、下村湖人が白馬を白鳥としたようです。
この本の作者の、下村徹さんは、下村湖人の三男でした。
この本の、「白鳥のいる場所」とは、ある障がい者支援施設で生活する障がい者と、その障がい者を支援する人々の物語です。
この本で、施設の理事長がこの白鳥にたとえられているようです。