ソフトバンク会長、孫正義さんの伝記を読んだ。作者は佐野眞一さんである。
最初にこの本を見たとき、「あんぽん」というのが気にかかった。これ何?というこ
とである。本書を読んで、これは孫氏の帰化前の旧姓が「安本」であり、中学時代に
音読みで「あんぽん」と言われたからだという。
この本は、孫氏のファミリーストーリーであり、異色経営者といわれた原点をたどっ
た物語である。孫氏の父方、母方の先祖、兄弟姉妹などをたどって書かれている。
この本には、文庫版加筆として「盟友が語る『孫とゲイツとジョブスの若かりし
頃』」として、元アスキー社長西和彦氏から伺った話が載せられている。(2014春)
孫氏、ゲイツ氏、ジョブス氏それぞれ近い年代に生まれている。孫氏は1957年生ま
れ、ゲイツ氏とジョブス氏は1955年生まれであり、西氏は1956年生まれである。
4人は、今あるIT時代の先駆けを作ってきた人たちである。そこから今ある
GAFAM(ガーファム)につながってくるのであろう。現代を支配しそうな勢いのIT
業界、中身は詳しくはわからないが、便利ではあるが、脅威を感じる時代である。
血も肉もある生身の人間が、やさしく守られるような世界にITが貢献してくれれ
ばと思うこの頃である。(どうかマネーだけが独り歩きする時代はやめてほしい。)
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