斎藤美奈子さんの2002年の本です。
大分古いですね。でも斎藤さんも書いていますが、私にとっても若い頃の「同時代の社会現象」上の人たちでした。
1980年代の人たちですから、本が書かれたのがその20年後、今はすでにその40年後になりました。
書かれていている人たちは、
Ⅰ 「文壇バブルの風景」で、村上春樹、俵万智、吉本ばなな、
Ⅱ 「オンナの時代の選択」で、林真理子、上野千鶴子、
Ⅲ 「知と教養のコンビニ化」で、立花隆、村上龍、田中康夫、合計8人でした。
今も話題に上る人から、ちょっと忘れられた人までいます。
残念ながら、私はどの方の本も通して読んではいませんでした。新聞やテレビで知っているだけでしたので、
概要というかどんなものを書いていて、どんな考えの方だったのか知りたくて読みました。
村上春樹さんは、いつもノーベル賞候補と言われますが、なかなか難しいですね。
村上さんは「風の歌を聴け」でデビューし、たくさんのベストセラーを書いてきましたが、私にはなじめませんでした。
俵万智さんは、「サラダ記念日」で有名になりましたが、一時宮城県にも住んでいて好感を持ったのですが、
東日本大震災後に移住してしまって残念です。
吉本ばななさんは、吉本隆明さんの娘だったことしか知りませんでした。
林真理子さんは、大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」の原作者で、今でもテレビや新聞にも出てきますね。
上野千鶴子さんも、女性の生き方やおひとり様で有名で、いまでも時代の話題をさらうこともあるようです。
最後の男性3人衆は、一時は目立ちましたが、最近は話題を聞かなくなりました。
この3人の中では、村上龍さんが私には興味がありました。
作者の斎藤美奈子さんと8人の作家さんは、私にとっても年齢が前後する先輩、後輩であるので、
近い感じの感覚があるのかと思っていましたが、やはり文壇で活躍する方々ですから、全然近づけない方々でした。
それでもいろんな作家の方の本を読みながら、いろんな知識を吸収していきたいと思いました。
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