![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/19/11a5662b53a5d0cb655882ddb50653b0.jpg)
朝倉かすみさんの「平場の月」を読んだ。
きっかけは新聞でていた下記の広告だった。
広告に出ていた「朝霞、新座、志木あたりの、大人のリアルな恋」という
宣伝文句であった。たまたまその地名のあたりに知人がいたからである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/43/1b419f79dcc2dbd92528ed13533dfeb3.jpg?1655102311)
本は時々行く名取図書館で借りてきた。
なぜ名取かというと、借りる手続きが一人でできるので簡単だからである。
朝倉かすみさんという作家の方は初めて聞く名前であった。
本の最後にある説明によると、1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で
北海道新聞文学賞、2004年「肝、焼ける」で小説現代新人賞を受賞。
2009年「田村はまだか」で吉川英治文学新人賞を受賞。ほかに「満潮」、「ロコモーション」
「てらさふ」「乙女の家」「ぼくは朝日」など。
小説は、青砥と須藤の中年男女の、再会から別れまでの交流の軌跡である。
読後感は切ない感じであった。
青砥の思いと須藤のかたくなな心、わからないわけではないが、最後は泣きたくなったような感じ。
私よりは一回りも若い人たちの話であったが、うなづけるところもあった。
二人は同じ中学校の同級生だという。
その後お互いに、進学、就職し、埼玉県近在の町に戻ってきて働き、再会し、共にバツイチということで、
付き合いが始まり、お互いに病気があることで親密になってゆくが・・・。
中学生から50代までには、それぞれの人生もあり、自分のことも、そして私の中学時代の友人にも思いをはせながら
読みすすめた。
最近は小説はあまり読まなくなったが、たまに読むことで他の人の考えることや他人を思いやる心が沸き上がるようで
コロナや戦争の話ばかりの中で、少し人間性を取り戻せたかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます