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朝日新聞のフロントランナーにも登場した和田秀樹さんの本を読んだ。
高齢者専門の精神科医としてたくさんの本を書いていて、最近新聞の下のほうに本の宣伝を見るのも多かった。
私も70歳に近くなってきたので、標記の本が気になり読んでみた。
表紙裏の本の説明によると、70代は人生における「最後の活動期」だという。この時期をいかに過ごすかが、その後の老い方を決めてゆくという。
内容を細かに書くことはできないが、各章の標題だけ書けば、
第1章 健康長寿のカギは「70代」にある
第2章 老いを遅らせる70代の生活
第3章 知らないと寿命を縮める70代の医療とのつき合い方
第4章 退職、介護、死別、うつ・・・・・「70代の危機」を乗り越える
となっています。
私が気になったことは、70代のリスクの最たるものは「意欲の低下」ということだそうです。
身体機能、脳機能も動かし使い続けることが大事ですが、そのためには「意欲」がないとだめです。
そして意欲が低下する原因は、「脳の前頭葉の老化」と「男性ホルモンの減少」に原因があるといいま
す。
それでは、そうならないための老いを遅らせる方法とは、
簡単に並べると
①働き続けること・・・社会に関わる、役に立つ
②肉を食べる・・・セロトニンを増やす
③日の光を浴びる・・・セロトニンを増やす
④アウトプット型の行動スタイル・・・会話など、前頭葉を使う
⑤ダイエットをしてはいけない・・・タンパク質不足は老化を早め、免疫力を低下させる
⑥嫌な人とは付き合わない・・・気の合う人との会話が前頭葉を活性化
などなどです。
そして、医療とのつき合い方では、
今飲んでいる薬の見直しというのが、大事です。
「がん」との付き合い方も考えたほうがいいようです。
「うつ」については、セロトニンの減少もありますが、早めに精神科、心療内科を
受診するのも方法とのこと。
「男性ホルモン」については、ホルモン補充療法というのもあるそうですが、
保険適用外だということです。また、男性ホルモンの維持には、性に対する興味、
関心を持ち続けることが最も有効ということでした。
最近の研究では、男性ホルモンが多いと「人にやさしくなる」ということもわかってきた
ようですので、若さを維持して人にやさしい高齢者になってゆきたいと思いました。
ツワブキの花、こんなにたくさん咲きました
帰宅途上に咲いていたコスモスの花
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