台風10号は予想されたほどには強くならず、それほど大きな爪痕も残さなかったようで、ほっと胸を撫でおろしておられる方も多いことと思う。
それにしても九州の西をかすめて北上する台風が、東海はおろか関東にまでゲリラ豪雨の影響を及ぼしたようで、わが愛知県でも台風が近づいているかのような強い風が吹き、雷を伴った雨でかなり荒れた天気だった。また比較的近くの地域には竜巻注意報まで出て、台風の勢力の大きさが思われた。
昨日は剪定仕事の予定が入っていたが延期になった。向こう1週間の予報も毎日雨マークがついていて、炎天下で作業する者にとっては、雨が降る毎に涼しくなるような気がして有難い。
その昔、赤道付近を航海中、スコールが来るたびに嬉しかったことを思い出すが、これを思い出すときは、決まって、「あの頃にデジカメがあったらなあ」と残念に思うのである。
書きながら思い出したが、先日、残された足跡を頼りにあるブログを訪れた。
すると、歌謡曲らしいYou Tuve再生画面があり、題名を見るとその頃の懐かしい曲があった。
クリックすると、女性の美しい歌声が聞こえてきて「いいなあ」と思いながら、クリックしては数曲聞かせてもらった。
そして、つい懐かしさに浸ってしまった、と言うか浸らせてもらった。
「瀬戸の花嫁」、「京都の恋」、題名は知らないが天地真理の歌、エメロンシャンプーCMソングの「振り向かないで」など。
森山良子の「今日の日よ、さようなら」だったかは、私が高3のとき、寮のベランダで涼んでいる時に、ラジオからよく流れていた曲だった。
これを書きながら、卒業アルバムにそのベランダでワイワイやっている時の写真があったとことを思い出し、そのアルバムを引っ張り出すと、ありました。これです。
これは、5月の連休に帰省する者もいるが、寮に残る者もいて、残る者が帰省する連中を「お母ちゃんに、甘えて来いよ~」などと言って冷やかしている光景を撮ったものだが、このベランダであれこれ話しながら夕涼みをした光景がとても懐かしい。
思い出したが、前を女子高校生が通るものなら、ワイワイ、ピーピーうるさいこと限りなしで、残念なことに敬遠されていたようで、女子高生があまり通ることはなかった。
数年前、私は出席しなかったが、学校近くのホテルで同窓会がひらかれてその時の様子を録画したDVDが送られてきた。
そのDVDの最初に由紀さおりの「夜明けのスキャット」が流れて来て、それを聞いているだけでその頃の自分に引き戻されるようで本当に懐かしかった。
父親が、テレビで懐メロが流れると「自分が若い頃に流行っていた歌だ」と懐かしそうに言うのを度々聞いたが、自分もそんな年になったと思う。その一方で、年ばかりとって一つも生長していないという感じもして、どこか恥かしくもなるのである。