★科学の探求に真剣に携わるものは誰でも宇宙の法則の中に、一つの精神があることを確信するようになる。
アルバート・アインシュタイン
★目に見える現象の奥に奥深い秩序が隠され、その支配によって世界が成立している。
ある物理学者(名前を忘れたので)
この世界の物理的な動きは、すべて法則で動いていることはよく知られている。そして、その物理的法則はすべて方程式で表わされるのだが、その方程式たるや、一般人の私にはまるで理解不能である。
ことほど左様に、この世界は高等数学的な秩序で成り立っているということである。そのことをよく理解している科学者たちの多くは、「神」とは言わないまでも、冒頭に掲げたような言葉を発せずにはいられなくなるのだと思う。つまり、この世界はでたらめの偶然的世界ではないということである。
物質的世界がそうであるならば、精神、あるいは心の世界に於いても、同様のことがいえるのではないか。
心の世界は目に見えないからわかりにくいが、やはり法則があり、けっして偶然やでたらめで動いているのではない。そのことは昔から、多くの諺でも伝えられているし、洞察力ある詩人、哲学者、宗教の指導者たちも同様のことを繰り返し語っている。
諺では、「笑う門には福来る」 「泣きっ面に蜂」 「人を呪わば穴二つ」など。
哲学者、西田幾太郎は「見ることは作ることである」とか、「想像力は創造力」と言っている。
イエスキリストは「与えよさらば与えられん」「人をさばくな、汝もさばかれんためなり」と教えている。
仏教では、「この世界は心のとおりを現わす世界である(唯心所現)と教えている。
言い方いろいろだが、ともかく自分が他にしたことが自分に帰って来るのである。
また、「類は類をもって集まる。類でないものは反発する」ともいう。
だから、人に迷惑をかけたり、危害を加えたりするのは、自分で自分の首を絞めるようなものなのだ。
一時、悪いことをして得をしたように見えても、必ずその反動があると思わなければならない。
これは決して神や仏が罰を当てるのではなく、あくまで原因・結果の法則でそうなるということである。
毎日のニュースを見ていると、このことを知らない人が多すぎる気がします。若い人ばかりではなく、大人もご存じないらしく、上に立つような人たちまでも、自分が良ければ他の人はどうでもよいと思っているらしく、セコイことをしてニュース沙汰になっている。
そんな大人のことはともかくとして、若い人たちには、是非、物理的世界だけではなく、精神の世界にも法則が働いていることを知り、結果的に自分の首を絞めるようなことできるだけつつしみ、、反対に、小さなことでもよいから、本当の自分が喜ぶようなことをするよう心掛けてもらいたいと思う。