とんがり屋根の
窓いっぱいに開けて
ほほえんでいる
有閑マダム
西日よけながら
パイプの煙くゆらし
山あいを見入る
老齢の男
二階のベッド
ヒコーキ片手に
雲ばかりを見ていた
子供だったぼく
窓の数だけ陰影があり
悲哀が閉じ込められる
カーテンが
ひっそりとしている
ガラスの反射に
花弁がうつる
とんがり屋根の
窓いっぱいに開けて
ほほえんでいる
有閑マダム
西日よけながら
パイプの煙くゆらし
山あいを見入る
老齢の男
二階のベッド
ヒコーキ片手に
雲ばかりを見ていた
子供だったぼく
窓の数だけ陰影があり
悲哀が閉じ込められる
カーテンが
ひっそりとしている
ガラスの反射に
花弁がうつる