日曜日の東部地域まつりではまな板を中心に木製品を販売。
まな板は紀州方面の赤みの強い桧で一枚\3,000。
切れ端の板は\1,000とか\2,000の品もあった。
冷やかし半分の客が「なんだ?!まな板が\3,000もするのかよ」
とか「もっと安いなら買ってやっても良いんだけどなぁ」
そんな言葉にカチンとなってしまい
「国産の桧だから通常ならもっと高いはずなんだけどね」と返せば
「ホームセンターならこんなの\1,000で売ってるぞ」とやられ
「比較の対象が違い過ぎて話にならねえよ」と釘を刺す。
「なんだかここは商売っ気が無いよなぁ~」と吠えるから
「別にまな板売るのが目的じゃぁないし、今日は木のPRで参加してるだけだ」
と鼻で笑ってやった。
確かに私が売り子をすると売上は少ないかも知れない。
でも物には相場ってものがあるし生産者の事を考えたら
適正価格で売るのが商売人ってものだろう。
品質に自信があれば値引きなんてしない。
しかもここは江戸川だぜ!値切るなんて文化は存在しない(笑)
時々、頭に血が登ってしまうと
「旦那はコンビニで買い物する時も値切るんっすか?」
そんな嫌味をぶっ放す私は客を怒らせてしまうこともある(-_-;)
でも当日は社名入りの木場半纏を着ていたから
材木屋としてのプライドは捨てたく無かった。
「あら?このまな板、桧の良い香りだわ!」と女性客。
「そうでしょっ!桧は抗菌作用もあるんですよ~」
「でも\3,000もするんじゃぁ考えちゃうわ…」
「これだけの品は通常\4,500はするから今日限りの特価ですよ」
さんざん迷った挙句にお買い上げでした
このご婦人、値切るということをしない方、
吉野杉の割り箸とかサービスで付けちゃいました。
「あらっ?なんか得した気分だわ」
「私も売っていて気持ちが良かったからね♪」
対面販売って楽しいと感じる瞬間がある。
興味がある方には樹種の違いやらを説明したから
木のPRもしっかり出来たし
景気が悪いからといって安い品ばかりを追いかけてしまうと
結果損をしてしまうと思う。
良いものを専門店に相談して、じっくりと説明してもらい
適正価格を知ってからの買い物が賢いと思う。
一生に一度の買い物と言われる「家」を
中身よりも坪単価だけで判断してはいけませんよ