昨日のことです。スタッフご意見番のK姉さんに1本の電話が。
電話の相手は、8月に亡くなった方が最後にご利用になった、有料老人ホームのショートステイの担当の方でした。
耳をすませば、なにやら込み入った話のよう。
8月のある日、いつも一生懸命なケアマネAさんから電話がありました。
「認知症の90代の女性が、急に何も食べなくなって、衰弱してきています。いろいろ食べさせようとしたのだけれど、固く口を閉ざして食べようとしないんです。」とのこと。
すぐに訪問すると、横になっていたものの、すぐに起き上がって椅子に座ることができています。トイレも自分で行けるみたいです。
質問には、曖昧に答えるだけですが、笑顔もあります。
でも、やっぱり食べないんです。口に手でばってんをして・・・
看護師も入って、ご家族やケアマネとなんとか栄養を取らせようとしましたが、たまにちょこっと口にするだけで、飲み込むことも難しいようでした。
入院の選択肢もありました。
でもいろいろ話した結果90も過ぎた今、病院で認知があることで抑制されて、点滴や胃管チューブを入れられたり、胃瘻を入れられることを考えると、このまま家で出来るだけのことをして、この家から自然にまかせて見送ろうということになりました。
息子さん夫婦も、それは献身的に介護されていました。
お嫁さんは、毎日お義母さんをお風呂にに入れました。
そして、徐々に体力も低下して、自然にうとうとすることが多くなりましたが、表情はいつも穏やかで、苦痛はほとんどないようでした。
点滴も一度はしましたが、すぐに動いていしまい漏れたりして、本人も嫌がりましたのでやめました。
ある日、いつもよく介護されている御夫婦が、商売上どうしても必要な外出があるという相談を受けました。
ケアマネさんも、なんとかそれを実現させようと、この状態で1泊のショートを受けてくれる施設を探しました。
私たちも、それを応援しました。
病状は、かなり進行しており、万が一のことも考えましたが、この用事だけはどうしても行かせてほしいという、ご家族の思いをかなえようと思いました。
そして、ある有料老人ホームが1泊を了解してくれたのです。
食事は、もう食べられる状態ではなかったので、無理に口に入れることはかえって危険です。
どうか見守って下さいとお願いしました。
施設の方も、緊張のなか、こちらの意を汲んでくださいました。
しかし・・・
不運なことに、翌日の昼過ぎにその方は、亡くなられてしまったのです。
息子さん夫婦も、その覚悟もされていたので納得され、逆に感謝されて終了となりました。
全部の施設がそうなのかわかりませんが、そこでは施設入所中にご利用者様が亡くなると、事故報告書を提出するのだそうです。
でも、何で事故報告書?自然死です。
でも、なぜかそういう決まりになっているそうです。
そうしたら、県庁からどういうことなのか?
と、説明を求める連絡が入ったそうです。
その会話の中で、「食べないと死ぬのが分かっていて、食べさせないのは怠慢ではないのか?それでは餓死させたことになるんじゃないか?」
と言うような事を言われたそうです。
!!!!
「餓死させた?」
冗談じゃありませんよね。
結局、経過をしっている訪問看護の記録を提出できないかという問い合わせでした。
しかし・・・本当に怒りますよ。
こんな事だから、終末期の患者さんを引き受けてくれる施設がなくなるんですよ。
家族や、かかわるものの気持ちを汲んで、たまたま施設で亡くなっただけです。
それでこんな疑いをかけられるのですか?
本当に、どこのお馬鹿がこんな事を言うのか?
食べたれないのに、無理に口に入れれば窒息しますよ。
人の死が、どういう経過をとってゆくのか、どんな死が一番穏やかなのかも知らないで、そんな部署の担当をしないでほしい。
施設の担当者は、今度資料を持って説明の為にわざわざ県庁に行くそうです。
K姉さんは、記録を出すわけにはいかないので、丁寧に経過をとご家族の思いをレポートにして、渡す準備をしていました。
何か不審な点があれば、いつでも私が説明しますから、と施設の担当さんに伝えてもらいました。
病院は在院日数を減らすことに躍起になっていますし、本当に施設が必要な方も増えています。
国は、もっと根本的に現実を見て、考えてほしいと思います。
机に座って、勝手な想像で考えるのじゃなくて、現場を見て聴いて、自分の足を使って、そして考えてほしいものだとおもいました。
やっぱり、怒ってもいいですよね?
電話の相手は、8月に亡くなった方が最後にご利用になった、有料老人ホームのショートステイの担当の方でした。
耳をすませば、なにやら込み入った話のよう。
8月のある日、いつも一生懸命なケアマネAさんから電話がありました。
「認知症の90代の女性が、急に何も食べなくなって、衰弱してきています。いろいろ食べさせようとしたのだけれど、固く口を閉ざして食べようとしないんです。」とのこと。
すぐに訪問すると、横になっていたものの、すぐに起き上がって椅子に座ることができています。トイレも自分で行けるみたいです。
質問には、曖昧に答えるだけですが、笑顔もあります。
でも、やっぱり食べないんです。口に手でばってんをして・・・
看護師も入って、ご家族やケアマネとなんとか栄養を取らせようとしましたが、たまにちょこっと口にするだけで、飲み込むことも難しいようでした。
入院の選択肢もありました。
でもいろいろ話した結果90も過ぎた今、病院で認知があることで抑制されて、点滴や胃管チューブを入れられたり、胃瘻を入れられることを考えると、このまま家で出来るだけのことをして、この家から自然にまかせて見送ろうということになりました。
息子さん夫婦も、それは献身的に介護されていました。
お嫁さんは、毎日お義母さんをお風呂にに入れました。
そして、徐々に体力も低下して、自然にうとうとすることが多くなりましたが、表情はいつも穏やかで、苦痛はほとんどないようでした。
点滴も一度はしましたが、すぐに動いていしまい漏れたりして、本人も嫌がりましたのでやめました。
ある日、いつもよく介護されている御夫婦が、商売上どうしても必要な外出があるという相談を受けました。
ケアマネさんも、なんとかそれを実現させようと、この状態で1泊のショートを受けてくれる施設を探しました。
私たちも、それを応援しました。
病状は、かなり進行しており、万が一のことも考えましたが、この用事だけはどうしても行かせてほしいという、ご家族の思いをかなえようと思いました。
そして、ある有料老人ホームが1泊を了解してくれたのです。
食事は、もう食べられる状態ではなかったので、無理に口に入れることはかえって危険です。
どうか見守って下さいとお願いしました。
施設の方も、緊張のなか、こちらの意を汲んでくださいました。
しかし・・・
不運なことに、翌日の昼過ぎにその方は、亡くなられてしまったのです。
息子さん夫婦も、その覚悟もされていたので納得され、逆に感謝されて終了となりました。
全部の施設がそうなのかわかりませんが、そこでは施設入所中にご利用者様が亡くなると、事故報告書を提出するのだそうです。
でも、何で事故報告書?自然死です。
でも、なぜかそういう決まりになっているそうです。
そうしたら、県庁からどういうことなのか?
と、説明を求める連絡が入ったそうです。
その会話の中で、「食べないと死ぬのが分かっていて、食べさせないのは怠慢ではないのか?それでは餓死させたことになるんじゃないか?」
と言うような事を言われたそうです。
!!!!
「餓死させた?」
冗談じゃありませんよね。
結局、経過をしっている訪問看護の記録を提出できないかという問い合わせでした。
しかし・・・本当に怒りますよ。
こんな事だから、終末期の患者さんを引き受けてくれる施設がなくなるんですよ。
家族や、かかわるものの気持ちを汲んで、たまたま施設で亡くなっただけです。
それでこんな疑いをかけられるのですか?
本当に、どこのお馬鹿がこんな事を言うのか?
食べたれないのに、無理に口に入れれば窒息しますよ。
人の死が、どういう経過をとってゆくのか、どんな死が一番穏やかなのかも知らないで、そんな部署の担当をしないでほしい。
施設の担当者は、今度資料を持って説明の為にわざわざ県庁に行くそうです。
K姉さんは、記録を出すわけにはいかないので、丁寧に経過をとご家族の思いをレポートにして、渡す準備をしていました。
何か不審な点があれば、いつでも私が説明しますから、と施設の担当さんに伝えてもらいました。
病院は在院日数を減らすことに躍起になっていますし、本当に施設が必要な方も増えています。
国は、もっと根本的に現実を見て、考えてほしいと思います。
机に座って、勝手な想像で考えるのじゃなくて、現場を見て聴いて、自分の足を使って、そして考えてほしいものだとおもいました。
やっぱり、怒ってもいいですよね?