こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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在宅で管理されたい?

2010-10-18 23:51:03 | 訪問看護、緩和ケア
これは、看護師がやたら使う言葉で、私も抵抗を感じつつも時々使ってしまう言葉があります。

それは「管理・指導」という言葉です。

看護計画にもよく出てきます。

「糖尿病の血糖コントロールにために服薬管理をする。」とか「日常生活の管理指導を行う。」とか・・。

なんだか上から目線な言葉。

確かに、服薬管理に関しては、ほかに適当な言葉はないのですが・・。


いつか在宅セミナーで、胃瘻から経口に切り替えることができた患者さんの事例発表をしたとき、参加者の一人から「もっと最初から、生活全般の生活指導や病状管理をしていたら、もっと早く達成できたんじゃないですか?」というお言葉をいただきました。

でもうちのスタッフは「在宅は生活の場ですし、最初からこの方の生活を管理しようとしてアプローチしていません。この方の生活スタイルに沿って、ここまでに至ったんです。」と反論しました。

患者さんに対して「指導」「管理」をやたら使われると、どうしても違和感があるんですよね。

病院では、「栄養管理目的」とか、「生活指導目的」とかでお勉強目的で入院することがよくありますが、そこでは確かにみっちりカロリー計算や塩分計算などをされており、それはそれでいいとは思うのですが・・。

家に帰ってまで、なんで他人に管理されなくちゃならないのか・・。

必要な手技や療養上知っておいたほうがよいと思われることは、もちろんお伝えする必要はあると思いますが、それには生活スタイルに沿うことと、その方個人のパーソナリティを考えてお伝えしないと、あまりいい関係性は作れないと思います。

病院ではないこと、生活の場であることを考えれば、指導はともかくとしても、「管理」は違うと思うこの頃です。