6月30日、金沢城公園の二ノ丸広場で「橋爪門二の門」の起工式がありました。
この橋爪門二の門は枡形になった二ノ丸御殿に入る手前の御門で、平成22年に復元された「河北門」や江戸時代中期から現存されている「石川門」と共に金沢城三御門と言われています。その中でも橋爪門は最も格式の高い御門と言われています。復元に先駆けて発掘調査が行われた結果、礎石根固めや石組暗渠・石組枡など貴重な遺構が出土しています。又、様々な絵図などの史料が残っているので、復元に際して史実に基づいて忠実に復元されると思っています。尚、橋爪門一の門は菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓と共に平成13年に完成しています。
橋爪門二の門は平成27年春に完成予定となっているので、歴史に関心を持っている私にとって待ち遠しい限りです。
この写真では、テントで起工式が行われ、背景の櫓は平成13年に復元された菱櫓です。橋爪門二の門の位置はこの写真に写っていませんが、右の方になります。
上記の写真は横山隆昭家所蔵の江戸時代後期の橋爪門全体の絵図で、今回復元されるのは二の門及び左横の二重塀と石垣台になると思います。
上記の写真は本丸戌亥櫓から撮影したもので、橋爪門二の門の復元は左隅の橋爪門続櫓の手前になります。尚、橋爪門続櫓の右横は平成13年に復元された一の門で、背景の右上の櫓は石川門になります。