後期シルバーの戯言

一寸した日常生活・身辺雑記と旅日記

最近の新聞記事から

2010年08月12日 | 戯言
信濃毎日新聞夕刊1面に「今日の視角」というコラム欄がある。先日「まつりごといじじり」のタイトルで、なるほどそういう事かと、我が身にも思い当たるエッセイであった。 「執筆者:池内紀 ドイツ文学者・エッセイスト」

要約すると
 {時々旧友と会って夕をともにする。あるころから、それまで話題にならなかった政治の事が話題になるようになった。どうもある年齢になると政治が面白くなってくるらしい。党派性がなく、冷静で、大局的な見方がで出来るようになったのか、どうも疑わしい。要するに世の中の事が解らなくなっただけではないのか。野球・サッカー・テレビ・映画を問わず新しいスターも知らないし、なじみも親しみない。食べ物・飲み物・モード・風俗・不慣れなカタカナ名が横行している。息子や娘に尋ねてもトンチンカンぶりを笑われる。そんな中で政治だけは日ごとに大量の情報が入ってきて、善玉・悪玉風に解りやすく自分も投票というかたちで加わっている。レッキとした現役というものだ。人生の役割のおおかたをすませた世代が、政局に息まき、国の将来を案じたりするのは、少しコッケイではあるまいか。ひそかに盆栽いじりの変形で「政治いじり」と名ずけている。}

政治以外の他の情報もテレビのワイドショウ・バライテーショウや、週刊誌・インターネット等々で入手出来る筈である。テレビで見るのは報道番組や年寄りに人気のある水戸黄門・特定の推理番組等で、映画やドラマ・歌番組等は殆ど見ておらず、新しスターもアイドルも知らないし、親しみのないのは当然なんだろう。また、次から次と新しいカタカナ語が横行し解らないのには困惑している。先の見えた人生、政治に息まいてもストレスがたまるばかり、全く意味のないことだと解ってはいるのだが、同年代の知人や友人との会食等での話題が何時の間にか政治の事になっている。まさに「政治いじり」におちいっているようだ。