後期シルバーの戯言

一寸した日常生活・身辺雑記と旅日記

富士山五合目

2012年08月04日 | 名勝巡り

8月1日日帰りで富士山五合目とカチカチ山(天上山公園)へ行って来た。加齢でもありマイカーの長距離運転は止めているので、手取り早く旅行会社のツアーである。

甲府までは快晴で高速道の富士見町では富士山も見えたが、河口湖付近では富士さんに雲がかかり全く見えない。富士スバルラインに入ると霧の中で、五合目は雲の中全く視界が悪い。登山シーズンで駐車場は総て満車五合目の広場は登山客で混雑していた。昼食後広場の売店脇の鳥居の奥にある小御嶽神社(祭神磐長姫命)を参拝する。神社横に展望台があるが雲の中何も見えない。

その後「お中道」と呼ばれる富士さん周遊の平坦な遊歩道を、御庭と言われる所まで行こうと思い歩きだしたが、全く視界が悪く展望が望めので途中20分位で引き返した。途中シャクナゲとオンタデの群生している所があった。オンタデは初めて見る多年草で唯一の収穫であった。五合目広場に引き返しが、この頃には登山客が六号目に向かって出発しており混雑もなく遊歩道を散策する観光客だけになっていた。出発まで時間もあり登山口方面や周辺を散策時間をつぶした。

五合目を降り河口湖畔の天上山公園にロープウェイで登る。昔噺の悪いタヌキが最後に泥舟に乗せられ沈んで死んでしまう話とは別の、太宰治の「御伽草子」の中のカチカチ山である。旅行会社の案内資料によればこのカチカチ山は、タヌキである中年男が、ウサギである冷酷な美少女に夢を抱き、彼女の拒絶を理解することなく追い回し「惚れたが悪いか」の一言を残し、彼女に殺されるという物語である。見落としたが公園に「惚れたが悪いのか」と刻まれた太宰治記念碑があるという。時間があれば下りは歩いて天上山中腹に植えられている10万本のアジサイを見るのが良いのだろう。兎も角天上山からの展望は富士山に雲がかかって全く見えず残念だった。

帰途笛吹市一宮町のフルーツ農園で桃狩りをして19時長野に帰った。山の天気に恵まれず誠に残念な旅行であった。

         
     霧に包まれたロータリと売店 右奥が登山口             五合目2,305m の標柱 左の写真の右側                

          
        遊歩道お中道(御庭コース)                          お中道沿いのシャクナゲ群生地

         
           お中道沿いのオンタデ                              富士山小御嶽神社参道

         
            小御嶽神社本殿                       富士山登山口 環境庁の富士箱根伊豆国立公園
                                              富士山 富士スパルライン五合目の標識

              
    天上山公園から富士吉田市 左端富士急ハイランド                      天上山公園から河口湖
    晴天なら中央に富士山見える筈