老人の雑感
*老化度を測る目安は「くれない指数」;曽野 綾子著「老いの才覚」。
一般に老人とは65歳以上(現在は70歳以上でもと思うが)といわれているが、曽野女史は老化度を測る目安として「くれない指数」
だという。それは友達・配偶者・娘・息子・兄弟・従兄弟 が「してくれない」と始終口にしている人がいる。「私も連れていってくれ
ない?」「◯◯さんに伝えておいてくれない?」「ついでに買ってきてくれない?」と絶えず他人を当てにしている人がいる。若い人で
「くれないと言い出した時が老化の始まりで、老化の進行は「くれない」という言葉を発するかで解るという。
いつの間にか「老人だからもらって当たり前」「親切なにされて当然」というような風潮が顕著になったのでしょう。とあった。
全く同感で他にもうなずける老いの才覚が多く記述されていた。
*高齢者は「きょういく」と「きょうよう」が大事;ある雑誌のハイヤーによる四国88箇所遍路巡りの案内紀行文。
このハイヤーの運転手は遍路先逹の資格を有しているそだ。お遍路中は袖すり合うも多生の縁で、さまざまのお遍路さんとの話のなかで、
「きょういく」は今日行くところがあることで「今日行くー教育」、「きょうよう」は今日用事があるので「今日用ー教養」を信念に勢い
余って「今日行く」場所を四国にしたという方もいたと紀行文にあった。
何もする事なくTVにかじりついたり、ごろ寝をしていればボケも早まることだろう。
*スッピンとチョイス
スッピンはNHKラジオ第一放送のウィークデー8時からの番組。何故スッピンなのか良く解らない。
チョイスは教育TV毎週土曜日午後8時からの「チョイス」である。「選択」でも良いと思うが、アナウンサーのチョイスという発音が
誠に耳障りである。今の社会人には老人の戯言は通用せず蔑まされるのが落ちだろう?。
*災害等に伴う交通機関の運行状況のTVの報道
現状の運行状況の詳細は、交通機関のHPで確認して下さいと報道されるが、パソコン・スマホンを持たない年寄りはどうするの。
考えたら冒頭の「くれない」の老人は勿論、パソコン・スマホを利用しない老人は1人で行動しないから関係ないか?。でも違和感が
ある。
*衆議院選挙後17日の信濃毎日新聞のⅠ面の斜面
お恥ずかしいことだが北海道比例ブロックで「支持政党なし」の政党名があったとは知らなかった。議席は確保出来なかったが、社民党
や次世代を上回る10万4千票を獲得したそうだ。代表は40代の男性で政策は無く、法案ごとに賛否を有権者にネットで問い、結果を
議決に反映させるそうだ。政党不信の表れか、変わった人がいるものだ。