今回は2回目の信濃33番札所めぐりである。回る札所は中信・南信と長野市である。信濃33寺は南信が少ない。東北信に集中している。今回で中南信はすべて回った事になる。コースは以下の通り。
長野駅東口7:00───27番牛伏寺(松本市、内田)───22番仲仙寺(伊那市、西箕輪)───24番阿弥陀寺(諏訪市、上諏訪唐沢)
─── 昼食(上諏訪、野沢工房)───21番常光寺(長野市、篠の井岡田)───12番無常院(長野市、小市)───8番西明寺(長野市、
小田切)───長野駅東口18:00
牛伏寺・仲仙寺は以前長生会(日詰老人クラブ)の旅行で行った事があって、今回訪ねて思い出した。
*27番牛伏寺 真言宗智山派 本尊十一面観世音菩薩 愛称うしぶせ観音
10万坪余りの敷地を持つ信濃三十三番札所中最大規模の厄除け霊場だそうだ。国の重要文化財を8体有する文化財の宝庫として
も知られている。寺名については、、唐からもたらされた大般若経600巻を善光寺へ奉納する途中、経典を運んでいた2頭の牛が倒
れたれたことから「牛伏寺」の名がついたという。なお、参道途中に建つ牛堂には2頭の牛が祀られている。
十一面観世音菩薩の前立本尊 大悲閣 前立本尊が安置されているお堂
本尊は国の重要文化財に指定されて建立された保存堂に保管されている。
牛伏寺本堂前の庭園 参 道
*22番仲仙寺 天台宗 本尊十一面観世音菩薩 愛称羽広観音
馬の守護仏として名高く、馬を引き連れて参拝する風習が戦前まで続いたそうで堂内には馬絵が沢山ある。
子供達が卒業記念に描いて納めた千匹馬の額が飾られていた。
仲 仙 寺 本 堂 小学生が卒業記念に奉納した合作の千匹絵馬
馬は絶対人を踏まないことから交通安全の寺で有名 参道脇の深紅の楓
*24番阿弥陀寺 浄土宗 本尊 十一面観世音菩薩 愛称岩屋観音
諏訪市上諏訪から二葉高校の脇通って霧ヶ峰牧場方面に向かうと、阿弥陀寺の参道入口に着く。ここから急な坂道の参道で、
三十三番札所の中で小諸の布引観音に次ぐ難所である。本堂の左手上にそそり立つ岸壁の中程にある懸崖造りの建物が岩屋堂で
十一面観世音菩薩像が安置されており、子授けのご利益があると信じられているという。
本堂は長野善光寺大本願野本堂であった「旧本誓殿」を平成八年に解体移設し、当山の本堂にしたという。善光寺大本願のお上人様が修
行していたお堂を移築したということで大屋根には菊のご紋が輝いている。
本 堂 「本 誓 殿」 観音堂への参道から見える諏訪湖
参道の途中にあった鐘堂 観音堂 十一面観世音菩薩
*21番常光寺 十一面観世音菩薩 愛称 岡田観音
寺院は無く、リンゴ畑の一面に小さい観音堂だけが建っていた。安置されている十一面観世音菩薩像は伊那の常円寺にあった
のが塩尻の常光寺に移され、廃物希釈の際古美術商の手に渡り 、岡沢彦治郎氏が古美術商を説得し買い戻したという。
しばらく自宅に安置した後に、観音堂を建立し、以前の寺名「常光寺」を冠して21番札所を復活させたという。 道路が狭くバスが入らず
大分歩いた。
常 光 寺 観 音 堂 ご 詠 歌
*12番無常院 浄土宗 本尊 馬頭観世音菩薩 愛称 子育観音中見堂
善光寺と同じ「立葵」を寺紋とし、古くから善光寺7院のひとつに数えられてきた由緒ある寺院である。秘仏である銅製鋳造の本尊も
「善光寺仏」と呼ばれる一光三尊の阿弥陀如来像で、善光寺の前立本尊より古い鎌倉時代中期の作と推定され、長野市の 文化財
に指定されている。秘仏で公開されていない。
境内の中身堂大悲殿は、今回の12番札所でご本尊の三面八臂の馬頭観世音菩薩で「赤子の夜泣き鎮め」、「受験合格」、「無病息災」
「家内安全」など、悲願成就の観音さまとして多くの皆さまから親しまれ信仰されているという。
馬頭観世音菩薩が安置されている中見堂 馬頭観世音菩薩
無常院本堂 本尊 一光三尊阿弥陀如来 山 門
*8番西明寺 浄土宗 本尊千手観世音菩薩 愛称 吉窪観音
寺名は北条時頼が出家して名乗った「西明寺入道」にちなんだものという。西明寺本堂は無く千手観世音菩薩が安置されいる観音堂が
あるだけだ。観音堂は村人のよりどころと親しまれているそうだ。
西明寺 観音堂 千手観世音菩薩
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