先週見に言った、銀座松屋で開催中のポーの一族展。
会期がなんと2週間ほどなので、あと数日で終わってしまいます。
いやーー、短いんじゃない?
百貨店ではなく、美術館で開催してもよかったような気がします。
ちょっと今更感強いですが、ちょこっと書いてみますね。
テーマはポーの一族なので、
一旦完結したコミックス全5巻にくわえて、
最近連載再開した分、
そして昨年上演された宝塚歌劇の衣装展示などがメイン。
もちろん、作者のバイオグラフィーも兼ねていますので、
デビューから最新作まで俯瞰できる内容です。
実はまったく期待しないで行きました。
私の人生において、期待しないときほど
恐ろしくも素晴らしい世界が待っていることが多い。
今回もそれで、良い意味で裏切られました。
まず、展示されている原稿の量が半端ないです。
方々で書かれてますのですでにお聞き及びかもしれません、
でも、ありとあらゆる作品の名場面がこれでもかと目の前に迫ってきます。
印刷物用の原稿は規格が決まっているのが大半で、
カラー原稿も雑誌の1.2倍か1.3倍ぐらいの大きさが多分普通です。
が……
どう見てもその規格サイズではないですよね?
私の気のせいではないですよね? という大きさの
カラー原画がどどーんと並んでいて正直度肝抜かれました。
萩尾望都さんの作品は、読者さんごとに推しの作品が違うもので、
1つの作品(ポーの一族)に焦点を当てると他の作品はもぐるのでは、と
危惧してましたが、まったくの杞憂で終わりました。
私は正直に言いますと、あまりポーの一族には思い入れがなく
他の作品の方が好きなんですね。
11人いる! とか、精霊狩りとか、マイナーなところだとA-A'とか。
わざわざ書くということは、そうです、その生原稿も展示されてたんです。
うれしかったです……
そして、萩尾さんの作品では、私、大変な思い違い、勘違いをしてたところがありました。
とても荒削りで、勢いのある線だけど、ちょっと荒っぽい?
そう思っていたんですが、実物は大変繊細で線が柔らかく、優しいんですよ。
これはあまりにも線がおしとやかなので、印刷にまったく出てないんだと実感しました。
こんなに細い線、絶対印刷でないよ、という箇所が多すぎる。
もったいない……
実物はこんなにキレイなのに……
ということで、機会がありましたらぜひ今回の展覧会は行かれることをお勧めします。
主催者、作者、関係者の生半可ではない、展示会にかけた思いが
隅々にまで行き渡っている素晴らしい場所でした。
関係者さんに感謝するしかありません、ですが……
キャパが圧倒的に足りてないと思うんだなあ。
会場内は一カ所を除き、当然のように撮影不可です。
でも、宝塚ゾーンの衣装展示だけは例外で、撮影可でした。
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この衣装……
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すごい、なんて繊細なんでしょうね。
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舞台は引きで見るのが原則だから、
どっちかというと大作りなイメージが合ったんですけど、
この考えは大変失礼な思い込みなので、私は考えを改めました。
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レースがキレイ。
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マントのバラもキレイ。
私が一番気に入ったのが、ラストでアランが着ているこの衣装。
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チュニック(ズボンとは言いたくない)の生地が
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まあ、キレイなパターンだったんですね、単色だと思ってたので驚きました。
ここまで凝るのが宝塚クオリティなんですね、お見それしました。
そして、銀座松屋ではコラボメニューも展開してます。
全部で6種類。
全部ポーの一族にちなんだタイトルがつけられてます。
これはぜひ現物を拝んで頂きたい!
私はこちらを選びました。
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お名前は、
ぼくのタルト ぼくのティー
でございます。
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こっちがタルト部分、
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こっちがティー部分ですよ。
フルーツが美味しい!
さすが銀座松屋、美味しかったです!!!
で、一番人気と思われるのがシフォンケーキです。
プレートに粉砂糖でエドガーとメリーベルが描かれているものなのですが、
私がみた限りでは、このお砂糖を崩す人はまずいませんでした。
できないですよねえ。
最後に。
この手の展覧会ではグッズ販売が欠かせません。
私、このグッズ販売が好きではないんですが……
でも、ここの売り上げも大切な収入源だと聞いてから
なるべく気に入った物は買うようにしてます。
最近では欠かせないのが、マステにクリアファイル。
とくにクリアファイルは印刷がキレイにでるし。
そしてポストカードは不動の人気を誇ります。
実際、クリアファイルはどれもこれも魅力的でした。
カラー栞とか、発色もキレイでした。
でも、クリアファイルだけは買わないことにしてるんです私。
だって絶対使わないし、使う場面が思い浮かばないし、
クリアファイルは実用一番で選びたいので、絵は不要(失礼!)ないんですよ、
中身が一発でわからないファイルならいらない。
でも、なんだかんだでグッズは買ってしまってました。
まず、図録。
これは買った方がいいですよー。
装丁や印刷の刷色には言いたいことが山ほどあるんだけど、
校了してるんだから文句は言ってはいけないでしょう。
でも……納得できないところはありました。
(内容ではなく、あくまでも装丁に選んだ紙とか、印刷のインクの色の部分です)
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ただ、中身は素晴らしいですよ、これで2500円は安い。
ハードカバーにして3000円超しでも私はよかったと思う!!
次、クッキー缶目当てでクッキーとバラのエッセンス。
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これはポーの一族を読まれていれば誰もがピンとくるでしょう。
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あのエッセンスだね?
こりゃ試さないとだめだよね、で即買いしました。
絵柄は本来2種類あったそうですが(クッキー缶のエドガーの絵柄)
私が行った時は数がなく、絵も選べませんでした。
展示会で迷った時は、紙物を選びます。
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私のお勧めは一筆箋とモノクロ栞です。
カラーよりモノクロが絶対おすすめ。
ポーの一族とトーマの心臓、
それぞれ名場面をトリミングしてるんですよ、
この切り方がセンスあってすばらしい!
一番のお勧めはモノクロ栞です。買って損ないです。ホントよ。
今のところ、全国2カ所での開催が予定されている本展。
もっと多くの地域の多くの方に見て頂けますように祈って。
この項閉じます。
ここまでのご拝読、ありがとうございました!
追記
会場で他の方の会話を聞いてて思ったんですが、
ポーの一族って、難しいですかね?
時系列バラバラでよくわかんないと仰ってる方が多くてびっくりしたんですが、
一度もそう思ったことがなかったなあ……
いろんな時代を行ったり来たりがこの作品の味なんだと子供の頃は受け止めていて、
その印象は今も変わりません。
私たちは生きている限り時の流れは一方通行だけど、
物語の世界ではスキップしたり未来に行ったり過去に大戻りができる。
そこが魅力なんですよね、私にとってはね。
会期がなんと2週間ほどなので、あと数日で終わってしまいます。
いやーー、短いんじゃない?
百貨店ではなく、美術館で開催してもよかったような気がします。
ちょっと今更感強いですが、ちょこっと書いてみますね。
テーマはポーの一族なので、
一旦完結したコミックス全5巻にくわえて、
最近連載再開した分、
そして昨年上演された宝塚歌劇の衣装展示などがメイン。
もちろん、作者のバイオグラフィーも兼ねていますので、
デビューから最新作まで俯瞰できる内容です。
実はまったく期待しないで行きました。
私の人生において、期待しないときほど
恐ろしくも素晴らしい世界が待っていることが多い。
今回もそれで、良い意味で裏切られました。
まず、展示されている原稿の量が半端ないです。
方々で書かれてますのですでにお聞き及びかもしれません、
でも、ありとあらゆる作品の名場面がこれでもかと目の前に迫ってきます。
印刷物用の原稿は規格が決まっているのが大半で、
カラー原稿も雑誌の1.2倍か1.3倍ぐらいの大きさが多分普通です。
が……
どう見てもその規格サイズではないですよね?
私の気のせいではないですよね? という大きさの
カラー原画がどどーんと並んでいて正直度肝抜かれました。
萩尾望都さんの作品は、読者さんごとに推しの作品が違うもので、
1つの作品(ポーの一族)に焦点を当てると他の作品はもぐるのでは、と
危惧してましたが、まったくの杞憂で終わりました。
私は正直に言いますと、あまりポーの一族には思い入れがなく
他の作品の方が好きなんですね。
11人いる! とか、精霊狩りとか、マイナーなところだとA-A'とか。
わざわざ書くということは、そうです、その生原稿も展示されてたんです。
うれしかったです……
そして、萩尾さんの作品では、私、大変な思い違い、勘違いをしてたところがありました。
とても荒削りで、勢いのある線だけど、ちょっと荒っぽい?
そう思っていたんですが、実物は大変繊細で線が柔らかく、優しいんですよ。
これはあまりにも線がおしとやかなので、印刷にまったく出てないんだと実感しました。
こんなに細い線、絶対印刷でないよ、という箇所が多すぎる。
もったいない……
実物はこんなにキレイなのに……
ということで、機会がありましたらぜひ今回の展覧会は行かれることをお勧めします。
主催者、作者、関係者の生半可ではない、展示会にかけた思いが
隅々にまで行き渡っている素晴らしい場所でした。
関係者さんに感謝するしかありません、ですが……
キャパが圧倒的に足りてないと思うんだなあ。
会場内は一カ所を除き、当然のように撮影不可です。
でも、宝塚ゾーンの衣装展示だけは例外で、撮影可でした。
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この衣装……
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すごい、なんて繊細なんでしょうね。
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舞台は引きで見るのが原則だから、
どっちかというと大作りなイメージが合ったんですけど、
この考えは大変失礼な思い込みなので、私は考えを改めました。
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レースがキレイ。
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マントのバラもキレイ。
私が一番気に入ったのが、ラストでアランが着ているこの衣装。
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チュニック(ズボンとは言いたくない)の生地が
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まあ、キレイなパターンだったんですね、単色だと思ってたので驚きました。
ここまで凝るのが宝塚クオリティなんですね、お見それしました。
そして、銀座松屋ではコラボメニューも展開してます。
全部で6種類。
全部ポーの一族にちなんだタイトルがつけられてます。
これはぜひ現物を拝んで頂きたい!
私はこちらを選びました。
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お名前は、
ぼくのタルト ぼくのティー
でございます。
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こっちがタルト部分、
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こっちがティー部分ですよ。
フルーツが美味しい!
さすが銀座松屋、美味しかったです!!!
で、一番人気と思われるのがシフォンケーキです。
プレートに粉砂糖でエドガーとメリーベルが描かれているものなのですが、
私がみた限りでは、このお砂糖を崩す人はまずいませんでした。
できないですよねえ。
最後に。
この手の展覧会ではグッズ販売が欠かせません。
私、このグッズ販売が好きではないんですが……
でも、ここの売り上げも大切な収入源だと聞いてから
なるべく気に入った物は買うようにしてます。
最近では欠かせないのが、マステにクリアファイル。
とくにクリアファイルは印刷がキレイにでるし。
そしてポストカードは不動の人気を誇ります。
実際、クリアファイルはどれもこれも魅力的でした。
カラー栞とか、発色もキレイでした。
でも、クリアファイルだけは買わないことにしてるんです私。
だって絶対使わないし、使う場面が思い浮かばないし、
クリアファイルは実用一番で選びたいので、絵は不要(失礼!)ないんですよ、
中身が一発でわからないファイルならいらない。
でも、なんだかんだでグッズは買ってしまってました。
まず、図録。
これは買った方がいいですよー。
装丁や印刷の刷色には言いたいことが山ほどあるんだけど、
校了してるんだから文句は言ってはいけないでしょう。
でも……納得できないところはありました。
(内容ではなく、あくまでも装丁に選んだ紙とか、印刷のインクの色の部分です)
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ただ、中身は素晴らしいですよ、これで2500円は安い。
ハードカバーにして3000円超しでも私はよかったと思う!!
次、クッキー缶目当てでクッキーとバラのエッセンス。
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あのエッセンスだね?
こりゃ試さないとだめだよね、で即買いしました。
絵柄は本来2種類あったそうですが(クッキー缶のエドガーの絵柄)
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展示会で迷った時は、紙物を選びます。
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私のお勧めは一筆箋とモノクロ栞です。
カラーよりモノクロが絶対おすすめ。
ポーの一族とトーマの心臓、
それぞれ名場面をトリミングしてるんですよ、
この切り方がセンスあってすばらしい!
一番のお勧めはモノクロ栞です。買って損ないです。ホントよ。
今のところ、全国2カ所での開催が予定されている本展。
もっと多くの地域の多くの方に見て頂けますように祈って。
この項閉じます。
ここまでのご拝読、ありがとうございました!
追記
会場で他の方の会話を聞いてて思ったんですが、
ポーの一族って、難しいですかね?
時系列バラバラでよくわかんないと仰ってる方が多くてびっくりしたんですが、
一度もそう思ったことがなかったなあ……
いろんな時代を行ったり来たりがこの作品の味なんだと子供の頃は受け止めていて、
その印象は今も変わりません。
私たちは生きている限り時の流れは一方通行だけど、
物語の世界ではスキップしたり未来に行ったり過去に大戻りができる。
そこが魅力なんですよね、私にとってはね。