昨日24日は、奥秩父の両神山でハイグレードハイキングを楽しんできました。
ルートは両神山の西に伸びる赤岩尾根です。今回は鉱山の社宅跡から赤岩峠、赤岩尾根、八丁峠へとたどるコースです。
まずは頭上に聳える赤岩岳をめざし、社宅跡から登山道をたどって赤岩峠へ。杉の植林の中の道は、わりと整備されていて歩きやすい道でした。上空では轟々と風がうなりをあげながら吹き抜けている様子。稜線はかなり風が強そうで、先が思いやられながらのアプローチでした。
赤岩峠でハーネスの装着など身支度を整え、いざ赤岩岳へ。岩壁左よりのルンゼ状から踏み後をたどり、岩壁を3Pほど登って越えて行きました。朝イチのカラダには少々難しく、マーキングも曖昧になるので、ルートファインディグには要注意。このルート中一番の核心部でした。
そこからは小さなピークをいくつか越えながら、1583mのピークへ。ところどころ岩壁部分が出てきますがルートは明瞭。グレードも先ほどの赤岩岳ほどではないので、快適に越えていくことが出来ました。また懸案の強風もこの頃には大分治まり、南面は汗ばむくらいのポカポカ陽気となりました。
1583mピークからはいったん最低コルまで下り、そこからまたいくつか小ピークを越えながらp4.p3とたどっていきます。各ピークには目立った標識も無いので、地図とコンパスで現在位置を特定するしかありません。この時期は木々の葉っぱも落ち、割と見通しは効くので何とか現在位置は把握できました。
そして気がつけばいつの間にかP2(ここには標識があります)。目の前にはP1が程近ところに鎮座しています。ここからはいったんまた大きく下り、目の前の岩壁部に取り付きます。見た目は威圧的なP1の岩壁ですが、登って見るとそれほどでもなく、快適な岩稜クライミングで程なくP1へ到着。ここはルート中最も展望のいいところ!この日も北に浅間山、北東にはおそらく高崎や前橋の街並み、南には奥秩父の山並みが連なり、とても気持ちの良い展望でした。そして目の前には大きな両神山がどっしりと構えています。
記念撮影の後、今日たどってきた赤岩尾根を振り返り、心地よい充実感に包まれながら八丁峠、そして上落合の橋まで下って行きました。
赤岩尾根はヤブあり、岩あり、ルートファインディングありと、コンパクトな中にも楽しさがぎゅっと詰まっており、この時期に訪れるにはとてもいいコースですね。